イスラエルのベドウィン女性達が化粧品会社設立
MIDDLE EAST BUSINESS REPORT (BBC)
イスラエルには15万人のベドウィンがいます。
その半数は、未承認村に住み、水道、電気もありません。
テル・シェバ、ネゲブ砂漠深くの
政府によって設立されたベドウィンの七つの街の一つ。
住居に定住し、しかし殆ど仕事がありません。
イスラエルのベドウィンの女性達が
地元で育つ野草を使って化粧品を作ろうとしています。
「ここに生育する草はとても力強いんです。
砂漠の中でも育つ訳です」
シェバの八人の女性達が野草やハーブ類を集めて化粧品を作っています。
「これが我々の会社の名前です。
ルーツ:根という意味があります。
我々の祖先が残してくれた土地から草を育てることができます」
ベドウィンの古くからの文化・伝統からの技術を使って
新たな化粧品の可能性を探ろうとしています。
この地域の女性達は殆ど教育を受けません。
(HOUDA ALBAZ:Manager, Asala)
「技術もなく、職業に対する意欲もありませんでした。
しかしそれではいけないといいます。
父親達、男性達が仕事をするのをみるだけでは私達は十分ではありません。
自分達も仕事を持ち、キャリアを持ちたいんです」
ボランティアのグループから支援を受けています。
イスラエル社会の中で自分達の場所を見つけようとしています。
(HELMI KITTANI:Centre for Jewish-Arab Development)
「最初からビジネスが儲かる訳ではありません。
しかし多くの女性達が自立して経済力を持とうとしています。
この地域、村の女性達が独立することによって、
女性もビジネスができるんだということを証明します。
仕事をして、キャリアを持ち、道義的なリーダーにもなり得るということ。
素晴らしいと思います」
最終的には大手の化粧品メーカーに原料を提供しています。
そしてそれが多くの女性達の手に渡っていきます。
(KARNI HLAVIN:Hlavin Cosmetics)
「私達は製品開発を通じて、彼女達の考え方に触れました。
素晴らしいポテンシャルがあります。
ビジネスとしても大きな可能性があると私達も信じました。
また新たな形で女性達の肌を綺麗にすることができるんです」
成分は、地域から採られた野草で、純粋なオーガニックな化粧品を作る。
これが始まったばかりのプロジェクトです。
<参照>
短編ドキュメンタリー:『未承認村』:‘The Unrecognized‘
http://ima-ikiteiruhushigi.cocolog-nifty.com/palestine/2007/04/the_unrecognize_4fb6.html
「砂漠に暮らす遊牧民」(豪ABC)
http://ima-ikiteiruhushigi.cocolog-nifty.com/palestine/2005/04/abc_22fb.html
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