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2006.11.25

カッサムロケット発射停止提案を何故拒否するのか

イスラエルへのロケット攻撃停止を提案 パレスチナのハニヤ首相
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__2768577/detail

ハマスなど武装勢力4派が停戦提案、イスラエルは拒否
http://www.yomiuri.co.jp/feature/fe4800/news/20061124i111.htm

パレスチナがイスラエルに限定的停戦案、イスラエル側は拒否
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061124-00000325-reu-int

Israel rejects rocket truce offer
http://english.aljazeera.net/NR/exeres/8AA834FE-77F8-4803-9BC9-E1D6AEC5C95C.htm
Miri Eisin, the government spokeswoman, said on Friday:
"The suggestion concerns a partial ceasefire,
limited to rocket fire from the Gaza Strip in exchange for
a total halt to Israeli operations on all fronts.
This is not serious.
政府報道官 Miri Eisin が金曜日に言いました:
「提案は全ての戦線でのイスラエルの作戦の完全な停止と引き換えに、
ガザ地区からのロケット発射に限定された部分的な停戦に関します。

"There is no commitment on the part of armed Palestinian groups
to put an end to terrorist operations and suicide attacks in particular.
「特にテロ活動と自爆攻撃を終わらせるという
パレスチナの武装グループの側に立った約束がありません」

"Israel has always aspired to an end to violence,
and we count on a change of attitude from the Palestinians and primarily
Hamas in order to give development a priority in the Gaza Strip
instead of continued attacks."
「イスラエルは常に暴力の終わりを熱望してきました。
そして我々は継続的な攻撃の代わりにガザ地区での開発に優先権を与える為に
パレスチナ人と主にハマスの態度の変更に期待します」

パレスチナ四組織(アルジャジーラによれば五組織)が、
カッサムロケット発射停止を申し出ました。
イスラエルは、即座に拒否しました。

何故ですか?
私には理解できません。

「ガザからカッサムロケットを発射されるから、
自衛権の行使として、ガザに侵攻しているだけで、
ガザをずっと占領するつもりはない」
と、言ってきたのではないのですか。

ガザから、カッサムロケットを発射しないのなら、
ガザに侵攻する必要はない、
イスラエルが、今まで言ってきたことからすれば、
論理必然的にそうなると思うのですが。

それとも、「カッサムロケットを発射されるから、ガザに侵攻する」というのは
単なる口実だったということでしょうか。

それとも、ガザだけでなく、西岸での軍事行動も停止せよというのは、
釣り合わないということでしょうか。

私個人としては、まずはガザ地区に限定して、停戦ということは
可能だと思っていました。
何故なら、イスラエルは、ガザからのカッサムロケット発射を止める為に、
自衛権の行使として、ガザに侵攻していると言ってきた訳ですから、
ガザからのカッサム発射が停止すれば、ガザに侵攻する必要がない、
理由がない、口実がない訳ですから。

私個人としては、更に言えば、いわゆる「囚人文書」に基づく合意によって
パレスチナのほぼ全政治勢力が合意し、統一戦線政府を結成し、
ガザからは、攻撃を行わないと合意した以上、
もしガザから攻撃を行った者は、パレスチナ統一政府の名において、
責任を持って処罰する、つまり逮捕して刑務所に入れ、法廷で裁く、
ということを実施することになる筈だと理解しています。

もし、ガザからは、攻撃を行わないと合意したにもかかわらず、
またカッサムを発射する少数の者も出てくるかもしれません。
問題は、その時、発射しないと合意したのだから、
合意に反して発射した者を断固として処罰するかどうかが、
私にとっては、見極め所です。
もしそういう状況で、
つまり、
①イスラエル側からは、ガザに攻撃がないという条件で
②ガザからは攻撃しないと合意した上で、
③それでもカッサムを発射した者に対して、逮捕・拘束・収監しないのであれば
 その時は私は断固としてパレスチナを非難します。

私はスデロットの人々の悲痛な叫びにも少しは耳を傾けてきたつもりです。
学校へ行かせないケースが増えているそうですし、
子供達等の目には見えないトラウマもあると思います。

スデロットの人達の求めるものは、唯一つ、カッサムが飛来しないことです。
ガザに軍事侵攻しても、カッサムは止みませんでした。
それは客観的事実です。
ですから、スデロットにカッサムを撃たないと言っているのですから、
それを受け容れない理由が理解できないのです。

Palestinian factions offer limited cease fire with Israel
http://www.imemc.org/content/view/22857/1/

Palestinians Make Offer to Renew Cease-fire
http://www.nytimes.com/2006/11/24/world/middleeast/24cnd-mideast.html?_r=1&ref=middleeast&oref=slogin

Palestinian factions pledge to halt rocket fire if Israel stops Gaza assault
http://www.haaretz.com/hasen/spages/792150.html

Israel sends Hamas cease-fire signals
http://www.jpost.com/servlet/Satellite?cid=1162378470663&pagename=JPost%2FJPArticle%2FShowFull

Haniyeh: Factions have agreed to truce, calls on Israel to respond
http://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-3332160,00.html

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コメント

アラファト時代から一貫しているパレスチナ側からの停戦提案は、

①必ずパレスチナ側の戦況が不利になった時期に出され、
②組織の建て直しと武器弾薬の補充を目的とし、
③決して恒久的な平和を目指したことがない

というパターンで、先のレバノン戦争でナスララが提案した「停戦」と同じことですよ。「パレスチナ側がスデロットにカッサムを打たないといっているから」信じろというのはあまりにナイーブで無理な話。イスラエルが疑心暗鬼ながらアラファトの約束を受け入れた結果が2000年のインティファーダだったじゃないですか?

イスラエルが停戦を拒否したことは必ずしもイスラエルが戦闘を続行することにはならず、むしろ相手に上の②番に時間的余裕を与えないという意図だと思います。

投稿: oopie59 | 2006.11.25 08:40

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