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2006.08.21

「レバノン停戦」(香港フェニックス) 8/7

http://blog.phoenixtv.com/user1/ssblh/archives/2006/264894.html

(程鶴麟:司会)
「ある視聴者が時事弁論会のブログにこんな書き込みをしています。
『今日のテーマで議論して面白いんだろうか。
今は国連が有用か無用かを論じるべきだ。
国連が無用なら解散すればよいのだ』
米仏が停戦決議案を安保理に提出しています」

(賽義徳:作家)
「誰もが即時停戦を望んでいます。
安保理決議案はイスラエルにはメリットがあります。
第一の欠陥はイスラエルに撤退を求めていないこと。
第二の欠陥はヒズボラにだけ兵士解放を求めている。
更にシェバ農場にも触れていない。
恒久的な和平を論ずるなら、この問題も解決すべき」

(何舟:香港城市大学教授)
「停戦=恒久的和平ではありません」

(何亮亮:時事評論員)
「これまでの中東戦争とは異なります。
片方は国ではない一組織です。
イスラエルが求めているのは、レバノン南部に
自分達に有利な安全な国境地帯を確保することです。
ヒズボラは消滅こそしていませんが、
この戦闘で大きな打撃と損害を受けています。
レバノンではこれまでヒズボラを支持していなかった勢力も
ヒズボラ支持に回っています。
元々ヒズボラとイスラエルの間の対立だったものが、
今ではレバノンとイスラエルの対立に発展しているんです」

(何舟:香港城市大学教授)
「これ以上戦闘を続ければヒズボラは
反撃能力すら失う恐れも出てきています」

(賽義徳:作家)
「イスラエルの目的は兵士の解放ではありません。
目的はレバノンを壊滅することです。
何故ならレバノンは最近急速な発展を遂げています。
文化的にも、経済的にも。
それはイスラエルにとっては望ましいことではありません」

「イスラエルはヒズボラを潰すという目的に達するのが難しいので、
一旦停戦に応じて、より正確な情報を手に入れてから、
次の攻撃に出た方が一層有利だと考えているでしょう。
アメリカにはレバノン政権を倒す気は更々ないと思います」


<視聴者アンケート>即時停戦は可能か
・10%:可能
・90%:不可能

<視聴者のメール>
「今は双方とも引くに引けないのだ」
「即時停戦は不可能。衝突の原因はヒズボラの挑発にある」
「少なくともイスラエルが一度勝利して
面子を保ってからでないと停戦はあり得ない」
「戦争屋達は永遠に平和を望まない」


(何亮亮:時事評論員)
「戦闘が始まったタイミングというものがあります。
西岸やハマスの問題。
どちらがどちらを罠にはめたのかは分かりません。
イランの核開発問題、シリアの撤退問題も背景にあります。
ヒズボラには何らかの目的があるんでしょうが、
明確にそれを示していません」

(賽義徳:作家)
「ヒズボラの目的はレバノンの解放にあります。
シェバ農場と政治犯の解放。
引き続きイスラエルを攻撃すると言ってきました」

(何舟:香港城市大学教授)
「しかしレバノンの目的はこの決議案には反映されていません。
少なくとも今回の戦闘においては、レバノンが
国土の解放という目的を持っているようには見えません。
しかもヒズボラの勢力の拡大は
イスラエルの方に向かっているというよりも、
国内の南から北の方に進んでいます」

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