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2006.08.15

レバノン情勢 (8/14)

『レバノン:揺れるモザイク社会』:安武塔馬 JMM連載(第27回)
「戦争の風景5:停戦は発効するか?」
http://www.geocities.jp/beirutreport/jmmlebanonwar.html

1カ月ぶりの故郷へ 停戦発効のレバノン、大渋滞
http://www.asahi.com/special/MiddleEast/TKY200608150110.html

停戦の喜びの先に国家不信 ベイルート市民の複雑な表情
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__2324223/detail
Cautious relief greets ceasefire
http://english.aljazeera.net/NR/exeres/822399B0-3E1C-4058-8DF7-F6871C43C6F8.htm

オルメルト首相の支持率急落、イスラエル紙が辞任要求の記事
(アル・アハラーム紙)8/12
http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/newsdata/News2006814_3266.html

国連決議1701号に対するアラブ連盟代表団の見解(アル・アハラーム紙)8/13
http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/newsdata/News2006814_3268.html

レバノン問題をめぐるイラン外交の最新動向:
イラン・ロシア両国大統領が電話会談(ハムシャフリー紙)8/13
http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/newsdata/News2006814_3258.html
Yasin Do?an コラム:街頭の声と民主主義(Yeni Safak紙)8/10
http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/newsdata/News2006810_3237.html

フランス、イタリア主体に増強 UNIFILで会合
http://www.asahi.com/special/MiddleEast/TKY200608150091.html

イスラエル:占領拠点の一部、国連暫定軍に明け渡しへ
http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/mideast/chuto/


(CNN)
NABATIYE,(BRENT SADLER記者)
「多くの車がレバノンの首都になだれ込んでいます。
マットレスや調理器具が積まれ、家族もすし詰め状態です。
自宅や暮らしがどうなったのか自分の目で確かめようとしているのです。
ここナバティエは通常は人口七万人以上の街です。
安全な場所ではないとのイスラエルの警告をよそに
住民は少しずつ戻って来ています。
瓦礫を通して注意深く見ると多くは小売店だったようです。
生地や小さなアクセサリー類、食糧を売っていた店です。
その為戻って来た住民は、イスラエルが何故
ここを標的にしたのか知りたいと言っています。
ヒズボラとも、カチューシャロケット弾とも関係ないのに、
何故イスラエルはナバティエのこの商業地区を狙ったのか分かりません。
住民の多くは、家に戻れて嬉しい、まだ危ないのは分かっているが、
自分達の家や暮らしがどうなったのかを見ることが重要なだけでなく、
ヒズボラを支持することも重要だと言っています。
多くの車がヒズボラの黄色い旗をはためかせているのを目にしました。
自分の家や店の前で車から降り、抱き合い、中には泣いている人もいました。
こうした廃墟を見てショックを受け、信じられないという人も大勢います。
しかし実に多くのレバノン市民は強い決意に満ちています。
不発弾による怪我の危険、停戦が破られる危険をものともせずに、
とにかくできる限り家に戻りたいのです」

(BBC)「
・3699:Hezbollah rockets fired (Source:Israeli police)
・Israeli death toll (Source:Israeli government)
 ・115 soldiers
 ・ 43 civilians
・4600 targets hit:Israeli airstrikes (Source:Israeli government)
・1109 Lebanese death toll (Source:Lebanese government)

(ORLA GUERIN記者のレポート)
http://news.bbc.co.uk/nolavconsole/ukfs_news/hi/newsid_4790000/newsid_4791100/nb_rm_4791113.stm
(下記ニュースのVIDEO映像)
「停戦発効から数時間、我が家へと急ぐ人々です。
道路には戦争の爪痕
イスラエルは動くものは何でも標的とみなすと警告し、その通りに実行しました。
私達は国境へと向かいました。
道の両側は瓦礫ばかりです。
途中ヒズボラ戦士の姿を見ました。
イスラエル軍の狙撃兵がまだこの辺りにいる為、
ヒズボラ兵は撮影されたくないと言いました。
10分程行くと、ヒズボラの武器を発見しました。
ジープの上に載せて使う対戦車砲、ヒズボラの典型的な武器です。
この辺りには不発弾がたくさん散らばっているので、
気をつけて動かなければなりません。
私達が見ただけでも不発の弾頭が12個程もありました。
戦闘の激しさを物語る光景がここかしこに見られます。
地元の男性はヒズボラが大勝利を収めたと誇らしげに語りました。
これだけ多くの人命と財産を失っても、レバノン南部の人は皆そう思っています。

ビント・ジバイルに着きました。
破壊のさまは一層明らかです。
イスラエル軍は三週間もの間、この街を制圧しようとし、
失敗し、そして破壊しました。
街を二、三分歩いただけで、破壊の規模の凄まじさに圧倒されます。
無傷の建物は一つもありません。
殆どのビルが崩れ落ち、焼け焦げています。
街が根こそぎ無くなってしまいました。
更に進むと、惨状は一層ひどくなります。
ここにはかつて七千人の人が住んでいました。
住民が戻ってきてももう何もありません。
イスラエルはこれを何と説明するのかと国際社会は問い掛けるでしょう。
街の奥の方でフェルーザという女性に会いました。
大きなショックを受け、必死の形相です。
砲爆撃が続く中、フェルーザさんと家族は、身動きがとれなくなっていました。
家の中には歩くことができない体の不自由な家族がトイレに隠れていました。
私達が閉じ込められて以来初めて会った人間だと言い、
誰かが来てくれて良かったと言いました。
彼らは六日間ここに身を潜めていました。
瓦礫の下には近所の二人の人の遺体が埋まっています。
砲撃と死臭の為、眠ることもできなかったといいます。
私達は赤十字に助けに行くように伝えると約束しました。

午後になると道路は渋滞です。
多くの人は帰った所で何もありません。
ヒズボラがここでしたことで、とてつもなく高い代償を払うことになりました」

(ヒューイット記者)
「午前7:45、戦車砲弾はレバノン南部の村に降り注ぎます。
驚くことに一部のヒズボラ戦闘員はまだ国境に近い塹壕にいます。
8:07、国境に農家の男性がトラクターに乗って姿を見せました。
8:12、迫撃砲隊がトランプを始めました。
ヒズボラのロケット弾731発が撃ち込まれたキリヤト・シモナの防空壕で
レビさんは三人の子供達と停戦の知らせを聞きました。
8:30、外に出ても安全だと判断しました。
『砲爆撃だけで奴らを片付けることはできなかったと思います。
二週間も続けて相当撃ち込みましたけど』


(独ZDF)Beirut:Martin Weiss
「停戦発効から一時間も経たない内に数千人が南部に戻り始めました。
道路は各地で破壊されており、砂利道に迂回せなばなりませんが、
誰もが家に帰りたいのです。
ティールではヒズボラのメンバーが
お菓子と勝利を祝うと書いたビラを配りました。
レバノン南部では十万人以上が食糧などの配給を受けられずにいました」

テルアビブ市民
『停戦とは他の国では戦闘を止める試みをすることでしょう。
ここでは、新たに建て直し、次の対戦の為に準備をするということです』


(露RTR)
「イスラエル兵士は顔を黒く塗り、最後の戦いに出る準備をしています。
兵士の一人は生きて帰れないかもしれないとしながらも、
戦争が終わったらと将来の夢も語ります。
『帰ったら彼女にプロポーズします』
この夜イスラエル軍兵士九人が死亡。
『もう疲れてしまいました。無駄な戦いです』
最後の砲声が聞こえたのは7時59分でした。

停戦発効と同時にレバノン南部に向かう道路は車で一杯になりました。
何千人もの避難民が一斉に家に戻り始めたのです。
戻っても街は廃墟、不発弾も残っているかもしれません。
政府は数日待つように呼び掛けていますが、
家に戻る人々の流れは止まりません。
警察は道路や橋も壊れているし、戦闘もいつ始まるか分からないと
説得しますが、家に戻る住民の流れは止まりません。
避難民が暮らしていたこの公園では夜明け近くには皆荷造りを始め、
それぞれに出発していきました。
四週間の間、ここで生活し、新しい隣人と知り合い、カップルさえできました。
『家に帰ります。
どんな状態になっているか分かりませんが、それでも構いません』
『家はもうないと思いますが、テントを建てて暮らします』
道は大渋滞です。国連部隊やレバノン軍が交通整理にあたっています。
南に帰ってどうするのか、家にたどり着くことはできるのか、
それさえも分からないままに、人々は家路をたどります」


(仏F2)
「勝利したのかもしれませんが、南部ではどの村も深い傷を負っています。
戦闘が繰り広げられた村にはまだ兵士がたくさん残っていて、
カメラを警戒しています。
民間人だと語る、兵士らしきこの男性がインタビューに応じてくれました。
『私達は33日も抵抗を続けました。イスラエルの攻撃に対して、
負けずに、これ程長い間抵抗し続けたのは初めてです』
サイダに避難していたハッサンさん一家も自宅に戻りましたが、
家は爆撃の被害を受けていました。
『失ったものは全て抵抗運動に捧げます』
戦争は多くの被害を残し、イスラム過激派を更に勢いづかせ、
若い世代に憎しみを植え付けました。

リタニ川を渡る人の姿も見られます。
イスラエルは川の横断を禁止しています。
しかし今日多くのレバノン人は自宅に戻るという行為を通して、
不屈の精神をアピールしていたと言えます。


(スペインTVE)
「七千の建物、150の橋が破壊されました。
ナスララ師は破壊された一万五千余りの住宅の持ち主に
一年間の賃貸料と家具の費用を負担することを約束しました」


(NHK)ティール:伊東良司記者
「ディヘイニさんは昨夜避難所から約25日ぶりに自宅に戻って来ました。
自宅前のアパートが空爆され息子は爆風で割れた窓ガラスの破片で背中に大怪我
『ゼロから一歩一歩始めていかなければなりません』

Calm as Mid-East ceasefire begins
http://news.bbc.co.uk/2/hi/middle_east/4790205.stm

Red Cross issues Lebanon warning
http://news.bbc.co.uk/2/hi/middle_east/4792927.stm

Aid diary: The rush for home
http://news.bbc.co.uk/2/hi/middle_east/4793861.stm

Voices: Views on the ceasefire
http://news.bbc.co.uk/2/hi/talking_point/4790359.stm

No Shelters, Sirens for Israel's Arab Citizens
http://www.democracynow.org/article.pl?sid=06/08/14/1358258

'I don't care if there is no roof or walls'
http://www.timesonline.co.uk/article/0,,251-2313032,00.html

ノルウェー人作家、イスラエルを厳しく非難/アラビア・ニュース
http://blog.goo.ne.jp/harumi-s_2005/e/7fb40be9d6833794aaf123d4266b8838

レバノン危機に関するイラク・シーア派の見解
http://memri.jp/bin/articles.cgi?ID=IA29006

Returning Home to Ruins: Shock Is Mixed With Outrage
http://www.nytimes.com/2006/08/15/world/middleeast/15beirut.html?_r=1&ref=middleeast&oref=slogin
“Whatever happens, we could never hate the resistance.
They’re part of our blood, they’re our children.”
「何が起きようとも、我々は決してレジスタンスを憎むことができませんでした。
彼らは我々の血の一部です。彼らは我々の子供たちです」

“We are not against the American people,
we are against American foreign policy,”
「我々はアメリカ人に反対しているのではありません。
我々はアメリカの外交政策に反対しているのです」

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