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2006.07.28

ハイファのパレスチナ人 (仏F2)

仏F2(7/24)
(REPORTAGE:C.ENDERLIN, A.GREGO, N.LEVY, E.KENNER)

「イスラエル北部のハイファを初めとする国境の街では、
ユダヤ人とアラブ系イスラエル人とが共存していますが、
両者の緊張が高まって、激しい議論が繰り広げられています。

イスラエルのユダヤ人とアラブ系住民の共存が
ヒズボラのロケットによって危うくされています。

御覧の映像は、ハイファにロケットが着弾した後に撮影されたものです。
この街では住民の10%以上がアラブ系です。

『力の政治に対しては、相手も力で応酬するんだ。
平和は戦闘機や大砲で作られるもんじゃない。
交渉しなくちゃ駄目だ』

『あんたはヒズボラの利益の為にやってるんだろ。
僕の妻は向こうで避難所にいるんだぞ』

『お前の見方は一面的だ。
誰もイスラエルを破壊しようなんて言ってやしない。
お前は聞きたくないことには、耳を塞いでいるんだよ』

『この男はイランの手先だ』

『お前はいつもそんなことばかり考えているんだ』

アラブ系住民の街ナザレにロケット弾が着弾したことで、
イスラエルは少数派のアラブ系住民の問題を改めて認識させられました。
子供二人が犠牲となりましたが、母親はヒズボラを非難することを拒み、
『息子達は神によって選ばれたのだから、誰も咎めだてはしない』と言います。
父親はもっとストレートです。
『オルメルト首相と国防相が悪いんです。
この戦争を始めたのは、彼らなんですから』

御悔やみに訪れた同じくアラブ系の判事は、人々の詰問にあいます。
『私達は放ったらかしにされているんです。
ここには避難所もサイレンも何にもない。
私達は何なんですか』

実際イスラエル北部のアラブ系の街の多くが、
避難所建設の為の予算を交付されていません。
例えばハイファの北のアクルの街は、警戒下に置かれ、
スークに人通りは殆どありません。

サラールさんとラナさんは、一日中、店にいます。
『昨夜サイレンが鳴った時に家を出て、ここへ逃げて来たんです』

ミサイルの恐怖に加えて、経済的危機の不安も忍び寄っています。
全ての店は観光客でもっているのですが、
この一帯から観光客の姿は完全に消えてしまいました」

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