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2006.02.11

Interview with Ismail Haniya (HAMAS) NHK

「ハマス勝利の激震」(NHKクローズアップ現代)

2005年度の予算:17億3000万ドル
その半分以上は外国からの援助

ガザ市内の公立病院の医師アーデル・モルタジャ氏は、
「政治の状況によって私達の生活に影響が出ないよう望みます。
私達は武装闘争とも政治とも関係ありません。
医師や看護士達はともかく、患者達は待つことができないのです」

カタールやヨルダンなどはハマスのハニーヤ氏を訪れ、支援の継続を申し出た。
「カタールはパレスチナの民意を尊重すると決めていた」
(ガザ地区カタール代表部サヤル・モアウダ代表)


「ハマス単独では組閣を行いません。
我々は複数政党制に基いた政治と暴力を伴わない政権交替が
いかに重要であるかということをよく理解しているからです。
我々は政治のパートナーシップを方針に掲げています」

<ハマスは完全に政治政党として衣替えしていくのでしょうか>

「パレスチナはイスラエルによって占領されています。
常にイスラエルから攻撃を受け、暗殺作戦によって命を狙われています。
自分自身を守ろうとするのは当然のことです。
ハマスが生まれ変わるかどうかは、パレスチナ人が占領から解放されて、
聖地エルサレムを首都とする独立国家を建設できるかどうかに懸かっています」

<これまでの合意も尊重していくということになるんでしょうか>

「確かにこれまで暫定自治政府などがイスラエルとの間で合意を結んできました
合意の内容を実行に移してきました。
もちろん、それについてはハマスなりの意見がありますが、
パレスチナの人々が利益を得る限り、私達は合意には反対しません。
しかし、もしそれが人々の権利と相容れない場合、私達は抵抗します」

<ハマスはイスラエルの存在を認めますか>

「まずイスラエルが私達の権利を認めなければなりません。
そうすればハマスも立場を明らかにします」

<武装闘争と対話路線、どちらの意見が中心になっていくんでしょうか>

「過去のある時期ハマスはパレスチナ内部で他の勢力との対話に努め、
政治的な対立を避けてきました。
アッバス議長の和平路線がパレスチナ人の権利回復を目的としている限り、
私達はアッバス議長の路線と衝突することはありません」

<長期的停戦はどんな条件の下で可能になるでしょうか>

「イスラエルが西岸とガザから完全に撤退すれば、
長期的な停戦が可能になるでしょう。
私達にとってはそれを公に提案することに何ら問題はありません。
そもそも私達には問題などありません。
全てはイスラエルが占領地からの完全撤退という条件を
飲むかどうかに懸かっています」

<イスラエルもハマスも変わらなければ事態は動かないんではないでしょうか>

「パレスチナとイスラエルは明らかに意地の張り合いをしています。
しかし悪いのは占領者であるイスラエルなのです。
我々は彼らに屈する訳にはいきません。
占領と抑圧の下で暮らし続ける訳にはいかないのです。
この状況を終わらせるにはイスラエル側の決断が必要です。
パレスチナ人の権利を認めるべきです。
ハマスに対する攻撃を止めることです。
特に私達ハマスの幹部を標的にした暗殺は今すぐ止めるべきです。
これまでイスラエルが身柄を拘束してきたパレスチナ人を釈放すべきです。
こうしたことを実行すればパレスチナの治安を安定させることは十分可能です。
パレスチナ人も自分達の権利の回復に希望を見い出すことができるでしょう」

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