EU対外関係担当委員(HARDtalk)BBC
The EU and the Middle East
http://news.bbc.co.uk/2/hi/programmes/hardtalk/4669888.stm
<『民主的な制度に対するパレスチナ人の真摯な態度は高まっており、
選挙の結果をみても民主的な方法によるパレスチナ人の
政治にかける精神がうかがえる』>
BENITA FERRERO WALDNER:EU Commissioner External Relations
「ハマスが一致団結している訳ではありません。
穏健派の人々も含まれています」
<ハマスには今合法的且つ民主的な明確な権限があるとお考えなのでしょうか>
「どんな政党であれ、選挙に参加して選ばれた者には
合法性が与えられるべきです」
<ハマスが合法的だと>
「政党としてはそうですが、政府としては
国際社会が協力するかどうかという疑問が残っています」
(米露国連との三つの合意が基本)
<民主プロセスを讃える、ハマスに合法性があるという一方で、
選挙で勝利したが、合法的で民主的な勝利を得る基礎になった原則を
完全に変えない限り、取引しませんと仰ってるようなんですが>
「四者合意が提示されました。
あとは未来のパレスチナ政府が決断を下すだけです」
<ダマスカスに拠点を置くハマスのハーレド・マシャル氏は
『民主主義のテストに合格しなかったのはハマスではなく、国際社会だ』
といっています。
これには一理あります。
プロセスを讃えながら、その勝者を受け入れることを拒否しているんですから>
「それは違います。
今度はその政党が自分で決断を下さなければならない時なんです。
この数か月の内にパレスチナ新政府が決断を下すべきです」
<重要な決定とは何なんでしょうか>
「・暴力を放棄
・イスラエルを承認
・過去の合意」
<ハマスはイスラエルとの長期の停戦を支持する用意があると
はっきりといってるんです。
ハマスによる停戦はほぼこの一年守られているんです。
ハマスには変革の用意があるんですよ。
ハマスから発せられている言葉にみられる柔軟性を
真剣に捉える用意があるんですか>
「もしそれがハマス政府の公約として発表されれば重要な意味を持つ筈です」
<今、この時点でハマスと対話がありますか>
「いいえ」
<随分肩肘を張っているように見えますが。
EUは最近では2004年にハマスと接触しているんですよ>
「EUは一政党としてはハマスと対話をしていません。
ただしそのメンバーとは選挙のプロセスを通して
個々に連絡が行われたかもしれません>
<『ハマスと直接連絡を取っているが、ここ数日はとっていない』
(EUのソラナ共通外交上級代表が2004年11月25日にBBCで発言)>
<選挙で合法的に民主的に選ばれたにも関わらず、
ハマスがパレスチナ自治政府を構成したいなら、
ハマスとは話さない、接触しないなどと言えるんでしょうか。
民主的に選ばれる前には話をしていたんですよ>
「何故ならそれこそがアッバス議長の責務だと考えているからです。
EUとしてはアッバス議長に力添えをしたいんです」
国際社会全体がその背後で後押しすることが大切です」
<アッバス議長のファタハは大敗したんですよ。
ハマスと話をして初めてパレスチナ人との現実味のある対話となるんです>
<アメリカはパレスチナに送られる援助の
一ドル一ドルを検討すると言っています>
「EUからの援助の4分の3は自治政府ではなく国民に直接届けるということです」
<この資金については決してストップしないと?>
「国民の難民機関や外郭団体、NGOなどを通して送られている資金は、
このまま継続して送り続けます。
しかし四分の一は世銀の信託基金を通じ、当局に送られているんです」
<約五億ドルですね。
ハマスがEUの思う通りに変わらなければ、
この資金がストップするということですか>
「移行期間が必要です。
移行期間とは、ハマス政権との交渉ができるようになるまでのニ、三か月です。
彼らが合意する可能性は高いと考えています」
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