ベツレヘム (NHKBS)
(2005.12.26)NHKBS
(BBC)
「ウェストミンスター大聖堂での深夜ミサでは、
イングランドとウェールズのローマ・カトリック教会の長オコナー枢機卿が
更に踏み込んで、イスラエルがベツレヘムで採っている治安対策のせいで
巡礼者の数が減り、キリスト教徒がベツレヘムから流出していると非難しました
『暴力の為にキリスト生誕の地ベツレヘムが
壁や検問所に囲まれた場所になっているのは何と嘆かわしいことでしょうか。
境界は引き直され、家族は離れ離れとなり、由緒ある旧跡も失われています』
ベツレヘムでもカトリック教会の指導者が聖地は平和を渇望していると述べ、
政治的指導者達に死ではなく生をつくりだすよう求めました」
(CNN)
「ベツレヘムの市長です。
『ホテルはほとんどどこも一杯だということです。
これがクリスマスだけではなくて一年中続くことを期待しています』
三万人の巡礼者達が飼葉桶広場でサバハ・エルサレム総大司教を出迎えました。
今年は例年より厳しい警備が敷かれました。
パレスチナ警察が存在感を示しています。
先週パレスチナ過激派が仕事がないことに抗議し、
市庁舎を乗っ取るという事件もありました」
(ZDF)
「エルサレムの大司教は深夜のミサで
これ以上暴力を暴力で封じ込めるのは止めるよう呼びかけました」
(ABC)
「三万人:近年最大、去年の二倍はありました。
しかしベツレヘムの人々が望む数には到底及びません。
この小さな街に入る為には八百万ドルをかけて作った
この治安検問所を通過しなければなりません。
マリアとヨセフがナザレからベツレヘムまで、
もし今日旅をしなければならないとあれば
こうした検問所を二十数か所通過しなければなりません。
街全体が今ではイスラエルの建造した治安の壁で外と遮断されています。
三万人はこれまで五年間のどの年よりも大勢の人ですが、
1990年代の平均的な年の三分の一にしかすぎません。
『この道はベツレヘムでも最も賑やかな一角でした。
でも壁がこの道への正面入り口を閉ざしてしまったので、
ビジネスは寂れ、観光客もやって来なくなり、
クリスマスの賑わいはありません』
(WILF DINNICK)
『店も土産物もレストランも私達の生活は観光客あっての生活であり、
ツーリストがいなければベツレヘムはないんです』
(HAMSID KHOLA)
失業率は60%
ベツレヘム市は財政的に破綻しています。
ベツレヘムの市長は
私の街は刑務所同然だと言います。
キリスト教徒の市長は法王やブッシュ大統領にも
助けを求める手紙を出しました
観光客誘致の為の講演旅行にも出かけています。
『観光客に来てもらいたいんです。
この壁をやぶってもらいたいんです。
物理的にではなくても心理的な壁をやぶってもらいたいんです』
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