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2005.05.20

私は停戦の崩壊を憂慮します

 <2003年のロードマップの内容>と
 <2005年2月の停戦合意の内容>とが、
・「全く同じ」なのか、それとも
・「ほとんど同じ」なのかが分かりません。

 「ほとんど同じ」なら、それは「少しは違う」ということですから。

<第一段階>では、
・パレスチナ側は<暴力の停止>というのは、
「パレスチナ側が暴力の停止を行い、しかる後に、イスラエル側が」
というわけではないでしょう。
両者が<同時に>でしょう。
<暴力の停止>と<入植地拡大の凍結>は、<同時に>ですよね?

 <両者が合意した内容>、これが、判断基準ですよね?

 その<基準>に基づいて、批判すべきことは批判すべきです。

・パレスチナ側が、暴力の停止に合意したにもかかわらず、それを停止しないの
なら、それは批判すべきです。
 そして、現に数件発生していますので、停戦を合意したにもかかわらず、
それを守らない過激派組織に対しては、
・その実行行為者を罰し、
・その組織に対しても、<個人的犯行なのか><組織全体としても犯行>なのか
 を見極めながら、処罰すればよいと思います。
・更には、PAもまた暴力を停止させられなかった責任はあると思います。

 例えば、数人の自民党員が犯罪を起した場合、自民党組織全体にも責任が
なくはないですが、犯罪の実行行為者が罰せられるべきです。
それで、自民党が総辞職するわけではありません。
 私はハマス等の過激派を支持しませんが、ハマス等の過激派が、合意を破って
攻撃を行ったのであれば、まずはその実行行為者が罰せられるべきです。
その場合、
・個人的に行ったのか
・組織全体の方針として、組織構成員の一員として、組織方針を実践したのか
 それによって、罰する対象が変わってくると思います。
 組織全体の方針なのであれば、実行行為者だけでなく、組織全体にも当然責任
があると思います。

 同様に、イスラエル政府は、
・入植地拡大凍結を約束しながら、守らないのであれば、批判されるべきです。

 パレスチナ側だろうが、イスラエル側だろうが、合意したことを守らないので
あれば、当然批判されるべきです。

 ブッシュ政権も入植地拡大凍結を守らないイスラエル政府を批判しています。

・イスラエル側の不満:暴力が完全には停止されていない。
           過激派を武装解除しないのは、手ぬるい
・パレスチナ側の不満:入植地拡大凍結を約束しながら、凍結していない
           受刑者の釈放が進展していない
           三都市の自治権返還が進展していない
           検問所の撤去が進んでいない

 私は、オスロ合意にも、ロードマップにも賛成ではありません。
しかし、内部での相互批判は、自由に行われるべきであり、相互論議の上で、
ある時点で、諸勢力が合意に達した内容は、合意したのであるから、
当然守るべきだと思っています。
 私は、ハマスを支持しませんが、ハマスが、停戦合意を守るというのなら、
守ることを支持します。


 しかし、ガザで交戦がありました。

<この一件そのもの>を正確に認識する必要もあると思います。

・ハマスが先に攻撃したのか、
・ハマスが攻撃しようとしていたのか、
 ニュース報道では「ハマスが攻撃しようとしていた」となっています。

 「攻撃しようとしていた」とは、どういうことなのでしょうか?
何をもって、そう言い得るのでしょうか?
もし、そう言い得るのなら、「攻撃しようとしていた」こと事態が、
罪があります。

 罪がありますが、それに<武装ヘリで攻撃することが妥当かどうか>という
問題があると思います。

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