ハマス幹部ハレド・マシャル氏インタビュー
NHKBS(2005.3.18(金)放映)
「パレスチナ各派の異なった政治的立場をどう近づけ、我々の権利を実現させる
政策をいかに統一するか、そうした問題解決に我々は至ったのだ。
もともと問題はパレスチナ側にはない。
イスラエルの占領にこそ問題があると世界に向けて発信したのだ。
我々は合意を守る。
ただしイスラエルも停戦を守るという条件付きだ。
暗殺、追放、拘禁、家屋破壊といった暴力をやめ、拘禁されているパレスチナ
人の解放の約束をイスラエルが守れるかどうかにかかっている。
我々は抵抗する権利を放棄しているわけではない。
占領されている限り決して武器を捨てない」
「我々は政治的により重要な役割を果たしたいと考えている。
その為1月の地方選挙にも参加し、7月の自治評議会選挙にも臨む。
パレスチナの政治のあり方を根本的に再編して、統一した指導体制を作る
必要があると考えている。
そのためにはPLOの改革が必要だ。
私達はPLOに参加して政治を担ってゆくつもりだ。
パレスチナ社会もさまざまな面で改革が必要だ。
パレスチナの全ての政治勢力が協力してこの改革を進めるべきだ。
我々が政治の民主化を進め、腐敗を一掃することで、パレスチナ人は独立国家
を建設する権利があるのだと国際社会にアピールしようと思う」
ファタハが主体の暫定自治政府は腐敗していると住民から強い批判があがって
います。
ハマスはガザ地区の地方選挙で圧勝したことで自信を深めています。
アッバス議長にとっても、ハマスがより穏健な政治組織に近づくよう、
政治参加を促していくというのが現実的な選択となっています。
政治参加は意思決定に参加することを意味し、指導部としての決定に相応の
責任を負うことにもつながる。
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