« 占領を終わらせる双方の努力 | トップページ | ベーカー元国務長官談 »

2005.02.09

ジャイユース村:土井敏邦氏の取材(NEWS23)

ヨルダン川西岸のジャイユース村:土井敏邦氏の取材(NEWS23)2005.1.8(火)放映


 2年前に建設された分離フェンスにより農地の85%がフェンスの向こう側に
置かれることになった。

 農地に向かうゲート、イスラエル兵が一日に三回だけ開ける。
イスラエル軍が発行する許可証がないと通れない。

 去年12月中旬、村のオリーブ畑にイスラエルのパワーショベルが現れた。
この農地の近くにあるユダヤ人入植地を拡張する為だ。
 村の代表が現場に駆けつけると、兵士と入植者が立ちはだかった。
 イスラエル側は、「この土地は農民から買い取ったものだと主張」
しかし、実際に売られた土地は、ここから一キロほども離れた場所だった。

「これは犯罪だ。あそこが売られた土地だ」
ユダヤ人入植者は、
「いいや、軍が全ての資料を調査し、ここを破壊する許可を与えたのだ」
 この日、村人達は破壊されるオリーブ畑に全く近づけなかった。
農民の目の前でオリーブの木が次々と根こそぎ倒されていく。
「大事に育てた子供が目の前で殺される親のような気持ちです。
 30年もかけて育て上げたオリーブの畑をパワーショベルが一瞬にして破壊して
 しまう。それは農民の生命を殺すことなのです」

 残されたのは根こそぎにされたオリーブの木々

 ここに入植地が造られたら、農民達は自分達の土地へ行けなくなり、
壁の向こうの土地を完全に失ってしまう。


 イスラエルの有力紙「ハアレツ」のアミラ・ハス記者は、
「ガザ地区から撤退することで国内の和平派の反発を抑え、世界に全占領地から
 の撤退が進行しているような希望を与えることです。シャロンの目的は、
 パレスチナ人のコミュニティを切り裂き、パレスチナの一体化した領土を
 バラバラにするということです」

 停戦発表について
 アルジャジーラ:ハマス声明
「パレスチナ問題は治安問題ではない」
「パレスチナ問題を治安上の問題として片付けようとする姿勢の現れだ」

|

« 占領を終わらせる双方の努力 | トップページ | ベーカー元国務長官談 »

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: ジャイユース村:土井敏邦氏の取材(NEWS23):

« 占領を終わらせる双方の努力 | トップページ | ベーカー元国務長官談 »