「パレスチナ和平は進展するか」NHKBS
(2005.1.11(火)放映)
62.3%の得票率で当選したアッバス氏。(投票率七割)
<和平推進への課題>
・民衆の支持
・イスラエルの姿勢
・イスラム過激派への対応
パレスチナ社会には、民主的な選挙を行う力があることを示したいという
熱意があった。
占領下での選挙という異常な状況を改めて実感させられました。
投票への協力を約していたイスラエルですが、パレスチナ側に言わせると、
「ほとんど変わらない」「最大限の協力がこれか」という不満の声が多かった
です。
東エルサレムでは、投票箱に直接投票することすらできませんでした。
ハマス幹部(サイド・シアム氏)は、10日NHKとのインタビューで
「アッバス氏の得票率だけをみても、パレスチナ内の他のグループと相談して
妥協しながら政策決定を行っていくことになるでしょう。
状況によっては停戦交渉に応じます。
我々はイスラエルには攻撃を中止するよう要求します。我々も彼らの要求に
応えます。我々は対話を歓迎します」
交渉を進めても、イスラエル軍の軍事作戦の犠牲や、検問所の削減など、
目に見える成果がなかなか出ないということになれば、パレスチナの人々の
武装闘争路線への支持が再び高まることも懸念されます。
高橋和夫氏は、
ガザ撤退までは進む。しかし、ガザ撤退は、
イスラエル・タカ派にとっては、最後の一歩、
パレスチナにとっては、最初の一歩という認識の違い、
つまり、一歩目は同じでも、それ以降は違う。
パレスチナ自治政府の腐敗を一掃し、透明感を出すことができれば足元を固め
られる。民衆はそれを期待している。
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント