宇宙ゴミ:スペースデブリ
宇宙ゴミ=デブリというと、コミックの「プラネテス」をまずは思い浮かべます。
しかし、SFコミックの世界での話ではなく、現実世界の話として、宇宙ゴミが
既に問題になってきているんですね。
国連でも、既に1987年から討議されているんですね。
宇宙ゴミを大きさで三段階に分けると、
・10センチ以上のゴミについては、「宇宙ゴミ監視システム」によって、
既に監視されています。一万個
世界各地の望遠鏡やレーダーが集めた情報を米空軍がまとめ、ネットで世界中
に配信しています。
この情報を元に、ロケットや人工衛星の軌道計算を行い、衝突を避けることが
できます。
スペースシャトルは20回以上、軌道を変更して、衝突を避けました。
・1センチ未満のものについては、船体強度を上げることによって、大丈夫と
されています。
・1センチから10センチのものについては、対策がありません。
未対策ゾーン:十数万個
宇宙ゴミの発生原因のほとんどは、ロケットや衛星の爆発によるものです。
ロケットや衛星には、燃料が余分に搭載されており、使用後、宇宙空間の環境の
変化で爆発することがある。
今までに160件の爆発が報告されている。
その都度、数百個もの宇宙ゴミが発生。
日欧米では、燃料タンクに排出バルブを付けて、使用後、燃料を放出したり、
衛星切り離し時に、部品が飛び出さないような設計にするなどの対策を進めて
います。
しかし、インドや中国などは、このような対策を採らず、最近でも何回かの
爆発事故を起しています。
国連では、宇宙ゴミを出さない設計や運用方法の国際的指針を早急に作り、
参加国が遵守することを目指そうとしています。
1990年、NASAのケスラー博士は、宇宙ゴミが一定の数を超えると、互に衝突を
始め、雪だるま式に増えていく、その現象は、ある高度では既に起きているかも
しれないという説を発表しました。
宇宙ゴミは、今も年間3%から5%の勢いで増え続けている。
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