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2008.11.06

地位協定を批准せずばクルド自治区に米軍基地を勧誘 / 覚醒評議会の不確かな将来 / 「帰りたくても帰れない~400万のイラク難民たち」

クルド自治区大統領による米軍基地歓迎の発言他
http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/html/pc/News20081103_184604.html

イラク大統領:中央政府の承認なしに米軍基地は置けない
http://www.freeml.com/organizer-news/1941/latest?sid=6ce3d27aff568acb4861d31afe2dae62
No US Bases in North Iraq Without Baghdad Nod: Talabani
http://www.aina.org/news/20081103105714.htm
タラバニ大統領は、シーア派主導のバグダッド政府が承認する場合に限って、
アメリカ軍がイラク北部のクルド地区に基地を設置することができると語った。
タラバニは2日、国営アル・イラキーヤTVとのインタビューのなかで、
「中央政府の承認なしには、米軍がクルド地区に駐留することは不可能だ」
と述べた。
「クルド地区はイラクの一部であり、国の憲法は全てクルド地区に適用される」
彼の発言は、クルド政府のマスード・バルザニ議長がワシントン訪問中に、
もし米政府とイラク政府が問題の安全保障協定に調印できなくても
米軍は北部(クルド地区)に基地を持つことができると述べた後に出てきた。
バルザニはワシントンにある戦略と国際問題研究センターで、
「協定に調印すべく全ての努力が今正しく進んでいるが、もし協定が調印され
なくても、アメリカがクルドに軍を駐留させたいと要請するなら、
クルド地区の政府と人々、議会はそれを暖かく歓迎するだろう」と述べた。

Talabani dismisses US base offer
http://english.aljazeera.net/news/middleeast/2008/11/200811404636600934.html

「不安強めるスンニ派自警団」
http://jp.youtube.com/watch?v=XEHnsKTxeFA
http://www.veoh.com/videos/v16449663wxhWwe92

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http://www.freeml.com/organizer-news/1939/latest
イラク政府はディヤラ州でSons Of Iraq(覚醒会議)の取締りを続行
Iraqi Government Continues Its Crackdown On Diyala Sons Of Iraq
http://musingsoniraq.blogspot.com/2008/10/government-continues-its-crackdown-on.html
ディヤラ州バクーバの南では、10月21日、イラク軍兵士が「イラクの息子たち」
(覚醒会議)の指導者ムッラー・シハブ・アル・サフィーの自宅を急襲した。
アル・サフィーはその時不在だったが、彼の兄弟と父親が居て逮捕されたが、
後に釈放された。内務省の広報担当は、「イラクの息子たち」の指導者に
テロと殺人の容疑があったので急襲作戦が実行されたと語った。

「帰りたくても帰れない~400万のイラク難民たち」
http://www.nhk.or.jp/worldnet/index.html
http://www.veoh.com/videos/v16451766sr78PFyK

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米軍地位協定/イラク政策を見直してこそ
http://www.kobe-np.co.jp/shasetsu/0001551601.shtml

米国とイラクの地位協定
http://tikrit.cocolog-nifty.com/blog/2008/10/post-f800.html

米イラク地位協定案
http://tikrit.cocolog-nifty.com/blog/2008/11/post-5e3a.html
・米軍の「占領」を受け入れることがそもそも厭である。
・米軍駐留は好ましくないが、現状に鑑み、当面受け入れるのは致し方ないとし
 ても、長期的駐留を可能にする規定は受け入れ難く、期限の更新は拒否する。
・地位協定内の諸規定が、米軍に有利で、イラクの主権を侵害しているので
 反対である。
・米軍の二国間協定に基づく駐留が、隣国、特にイランを刺激し、
 将来もしも対イラン武力行使がある際にイラクがその橋頭保にさせられる
 のは困るし、そのようにイランからみられるのも困る。
・米軍駐留が長期化すれば、イランのイラクに対する影響力やトルコの介入が
 終わって望ましい。
・現実的判断として米軍駐留は致し方ないと思うが、政治家として、来る地方
 自治選挙で票を獲得するためには、地位協定反対を掲げた方が得策である。


『米軍増派によりイラクの治安は画期的に改善された』

これは、アメリカの明白なプロパガンダだ。

プロパガンダとは、「嘘」という訳ではない。

明白な「嘘」なら、プロパガンダとして低級だ。

事実も織り交ぜながら、自らの都合の良いように恣意的に導くからこそ
プロパガンダだ。

イラクの治安が『改善』されたことは、必ずしも「嘘」ではない。

惨憺たる以前と比べればということだ。

しかも、「改善」に功があったのは、米軍増派というより、
スンニ派の覚醒評議会が決定的な役割を果たしたと思う。

イラクのアルカイダの余りの暴虐ぶりに、スンニ派地元武装勢力が戦い始めた。

それを米軍がうまく活用したという側面がある。

しかも、現在の戦闘を行っているのは、
・アルカイダに対して、
米軍とイラク軍と覚醒評議会が戦っていると恣意的に描き出す。

そこには、地元武装勢力など存在しないかのようだ。

確かに、イラクのアルカイダは、モスルなどに残存している。

しかし、地元武装勢力が米軍と戦っているということは、
決して主要メディアでは流されない。

侵略軍であり、占領軍である米軍と戦うことは、
レジスタンスという正当性を持つ。

確かに地元武装勢力から、覚醒評議会へと変わった者も多いだろう。

それは聖職者協会のダーリ師も認めている。
「一定の後退を余儀なくされた」と。
しかし地元武装勢力が消滅した訳でもなければ、
米軍との戦闘を止めている訳でもない。

しかし、現在の問題は、米軍は撤退すると規定方針化されており、
つまり、米軍撤退後のイラクを見据えるという、
中・長期的な戦略だ。

シーア派とクルド主導のイラク中央政府とどう立ち向かうのか。

アラブ・スンニ派コミュニティ全体の利害を代表するというのなら、

アラブ・スンニ派の一般市民が、現在どういう状況に追い込まれており、
何に不満を持ち、何に不安を抱いているのか、
それを代弁するものでなければならない。

既存の政治勢力など全て傀儡だと全否定するのか、

同じアラブ・スンニ派の覚醒評議会とも戦うのか、

シーア派・クルドの中央政府と真っ向から戦争をするのか、

そんな本格的内戦を本当にイラク国民の大多数が望んでいるのか、


確かに一言で、イラク人と言っても、千差万別である。
クルド人もイラク国民なのであって、彼らはアメリカの強力な同盟者だ。
クルドの長く悲惨な歴史を背負った上での“現実的”判断だと思う。

侵略軍であり、占領軍である米軍と何年も激烈な死闘を繰り広げてきたスンニ派
武装勢力の内から、かなりの部分が覚醒評議会に加わっていると思われる。

イラクの人口は約2500万人。
アラブ・スンニ派はその約二割の約500万人。

覚醒評議会は10万人だという。
ほとんどはスンニ派だと思われる。

10万人の覚醒評議会メンバー、その家族を含めると、
大家族制のイラクでは、一家族平均何人なのだろうか。
仮に一家族十人だとすると、
覚醒評議会メンバー10万人に、
その家族は百万人。

スンニ派500万人の二割ということになる。

スンニ派の多くは、国外に非難もしており、
スンニ派の多くの主要都市が、米軍の『掃討作戦』により壊滅的状況に
叩き込まれ、インフラも破壊され、失業率も高いと思われる。

アラブ・スンニ派をそういう悲惨な状況に叩き込んだのは米軍だ。

しかしその米軍により『雇用』され、給与を得なければ
生活が成り立たないという人も多いだろう。

イラクのアルカイダの暴虐に対して立ち上がった人も多いだろう。
地元主要武装勢力である1920年革命旅団やイラク・イスラム軍も
イラクのアルカイダと戦闘してきた。

米一超帝国の終焉により、アメリカは世界戦略を転換せざるをえず、
それに従って、アメリカのイラク占領・統治政策も転換したのだと思う。

ユニラテラリズムに則り、世界を主導することに頓挫したのだ。

もはや単独で、しかも軍事力偏重で世界を主導することはできなくなったと
漸く自覚せざるをえなくなったのだと思う。

もはや、状況は変わった。

アメリカの占領統治政策が転換されたのだから、
それに反対する者の側もまた変化せざるえない。

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