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2006.09.26

イラク情勢 (9/24)

イラク連邦制、凍結で合意 治安悪化懸念し先送り
http://www2.asahi.com/special/iraq/TKY200609250092.html

イラク議会、憲法改正委員会の設置を決議
http://www.nikkei.co.jp/sp1/nt57/20060925AS2M2501V25092006.html


Iraq seeks US bases for 'long-term'
イラクは「長期」の米軍基地を求めます
http://english.aljazeera.net/NR/exeres/19FB4F8E-9CE4-4DEE-9F80-701CF52D74E9.htm
Jalal Talabani, the Iraqi president, has asked for a long-term US
military presence in Iraq, saying his country needs two permanent
US air bases to deter "foreign interference."
タラバニ大統領は、イラクでの米軍の長期駐留を求めました。
「外国の干渉」を阻止する為に二つの恒久的米空軍基地が必要だと述べました。

"I think we will be in need of American forces for a longtime -
even two military bases to prevent foreign interference,"
Talabani told The Washington Post in an interview published on Monday.
「私は我々が米軍の長期駐留を必要としていると思います。
それどころか外国の干渉を阻止する二つの軍事基地さえ必要だと」
タラバニは月曜日発表の「ワシントン・ポスト」のインタビューで述べました。

"I don't ask to have 100,000 American soldiers -
10,000 soldiers and two air bases would be enough."
「私は10万人の米兵を頼んでいはいません。
一万人の兵士と二つの空軍基地で十分でしょう」

The president indicated that the bases would be most welcome
in Kurdistan, an autonomous region in northern Iraq that has
practised de facto self-government since the 1991 Gulf War.
大統領は、1991年の湾岸戦争以降事実上の自治を行う北イラクの自治地域である
クルディスタンで、基地が最も歓迎されるであろうという意向を示しました。

"In some places Sunnis want the Americans to stay," he argued.
"Sunnis think the main danger is coming from Iran now."
「いくつかの場所では、スンニ派はアメリカ人が滞在することを望んでいます。
スンニ派は現在、主要な危険がイランから来ていると考えています」

Where Iraqis live in virtual self-exile
http://english.aljazeera.net/NR/exeres/C89D8571-1A1A-4EE7-8D39-B67C70A3F2DB.htm
"And Americans are covering up for the militias
by allowing them to move freely during curfew hours while
arresting any Sunni who has a simple pistol at home for self defence.
That is the reason why most Sunnis fled Baghdad for safer cities
and towns or to neighbouring countries"
「アメリカ人は民兵に外出禁止令時間に
自由に移動することを許して庇護しています。
他方スンニ派に対しては、自己防衛の為に家で単純なピストルを持つ
全てのスンニ派を逮捕しています。
それはたいていのスンニ派が何故バグダッドを逃げ出し、
より安全な都市や街、近隣諸国に逃げたかという理由です」

"Baghdad is dead, my friend, not paralysed."
「友よ、バグダッドは麻痺しているのではなく、死んでいます」

Juan Cole on Civil War in Iraq, the Hyping of WMD Intel on Iran,
and How The Lebanon War Has Weakened Israel
http://www.democracynow.org/article.pl?sid=06/09/25/1318238

Meanwhile in Baghdad:Healing Iraq
Saturday, September 23, 2006
http://healingiraq.blogspot.com/archives/2006_09_01_healingiraq_archive.html

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コメント

訳文の問題点への御指摘を感謝致します

>大事なところでの誤訳は致命的だ。
>「外国の干渉」ではない「外部からの干渉」だ。
>「恒久的」ではなく「常設の」だ。

という御意見を頂きました。
私の英語能力は極めて貧困ですので、
誤訳あるいは問題のある訳文がこれまでも多々あったと思っています。
ですから、御指摘頂ければ本当に心から有り難く思います。
今後とも問題があると思われましたら、いつでも御指摘下されば感謝致します。

ただ、今回の御指摘は、『致命的な誤訳』とまで言えるのかは疑問です。

>「外国の干渉」ではない「外部からの干渉」だ。

foreign というのは、中学生でも知っている単語で、
中学生は百人に聞いても百人が「外国の」と答えるでしょう。
この記事でも、
"In some places Sunnis want the Americans to stay," he argued.
"Sunnis think the main danger is coming from Iran now."
「いくつかの場所では、スンニ派はアメリカ人が滞在することを望んでいます。
スンニ派は現在、主要な危険がイランから来ていると考えています」
と書かれています。
一国の大統領が、脅威である国家の名前を直接挙げる訳にはいかないので、
間接的に、例えば、「イラン」の名前を挙げています。
まあイラク人といっても利害関係はバラバラですから、
イランに脅威を感じる国民と、親近感を感じる国民に分かれるでしょう。
イラン以外にも、トルコやシリア等も同様です。
あるイラク人は親近感を覚え、他のイラク人は脅威を感じると。
さて、確かに「国家レベルの脅威」だけでなく、
「非国家レベルの脅威」も存在しますね。
外国からのムジャヒディンなどはその典型ですね。
(外国の諜報機関員なども脅威だと思いますが)
ということで、
「外国の干渉」は、正しくない、
「外国の干渉」と「外部からの非国家レベルの干渉」という方が
より正確だとは思います。
(外国からの戦闘員も国内に既に存在しているのですが)

ということで、
「外国の干渉」を
「外国の干渉及び、外部からの干渉」と訂正します。

ただ、米軍基地がその対象としているのは、
イラン、トルコ、シリア等の「国家」レベルを
その政治的、軍事的、外交的な主要対象としているとは思いますが。


>「恒久的」ではなく「常設の」だな。

permanent をどう訳すかですか、
記事のタイトルからして、「長期」と書いているんですから、
別に「恒久的」でもいいんじゃないですか。
私個人の感覚では、「長期」では少し弱すぎる、
イラク国民の多くは、「米軍の恒久基地化」を懸念していると思っているので、
むしろ、「長期」よりも、「恒久的」の方が、良いと感じています。
まあ主観、感覚の相違ですけれども。

「常設」でも別に構いませんよ。
ただ、「恒久的」が『致命的な誤訳』とまでは思っていません。

>国際的な任務を負った機関が"permanent"であるかどうかといった場合、
>「常設的」という邦訳の方が自然であるかと思われます。

という御意見を、また別の方から頂きました。

なるほど、この場合は「常設」と訳すべきだったと理解できました。

・どういう状況で
・誰が
・どういう資格・規定性で
述べているのか、ということに踏まえて、
その状況におけるより正しい訳を選択すべきですね。

タラバーニ氏は、クルド愛国同盟の議長でもありますが、
一国の大統領として発言しているのですから、
「常設」と訳すべきでしたね。

ただ、私個人としては、
イラクの一般民衆のレベルでは、
「米軍基地の恒久化」を懸念していると表現した方が、
私個人の感性にはフィットしているということには変わりません。


イラクのクルド自治区として、トルコに脅威を覚えていると思います。
タラバーニ氏は、クルド愛国同盟の議長としては、
同様にトルコに脅威を感じています。
ただ、タラバーニ氏は、イラク大統領でもありますからね。
話がややこしくなります。
<イラクのクルド人の特殊利害>を、
<イラク国家全体の普遍的利害>として押し出すという、
常套手段でもあると思います。

実際にトルコがイラクに全面侵攻するとは、私にはまだ思えないのですが、
もしそうなったら、イラク一国全体にとっても脅威ではあります。

イスラエルとレバノン、
イスラエルとヒズボラの関係にも似ていて、
<一国全体の利害>と
<国家内一部勢力の特殊利害>という
重層構造になっていると思います。

更には、クルド内も様々な意見に分裂していて、
ペシュメルガとして歴戦の勇士であった壮年層は、
一気に多くを望んで、その都度全てを失ってきたという
苦い実体験から、『名より実をとる』ということで、
独立よりも、自治による実益を確保・拡大してきたと思います。
ただ、そういう苦労を実体験していない若い層は、
早急な独立を求めているようにも思えます。
確かにクルド自治区は目覚しい経済発展の真っ最中ですが、
それは同時に『格差社会』が進行していることでもあります。

また、クルドの「経済的発展」に刺激されて、
南部シーア派の人達の多くが『わしらもそうするべぇ』と
南部シュメール自治構想を抱くのも理解できます。

そしてそれは同時にスンニ派が危機意識を深めるということも理解できます。

イラクは本来は豊かな社会が建設できるポテンシャルを秘めています。
(まあ、だからこそ利害対立が先鋭化するとも言えますが)

ブッシュ政権は、既に撤退を決断していると私は思っています。
ただ、『名誉ある撤退』を実現する
その前提条件形成がうまくいっていないのだと。
つまり、一向に現状を改善できないのだと。
私個人としては、米軍は、スンニ派地域では、
・実質的な『停戦状態』に移行し、
・実質的な「連邦制」がベターなのではないかとも思えます。
スンニ派の危惧を払拭し、スンニ派にも石油利益を保証し、
あとは、三つの地域の「連邦制」が、
現状では、ベターなのではないかという気もします。
気がするだけですが。

例えば、スンニ派支配地域では、サラフィー派が実効支配する地域が増えていて
そこは、アメリカの目には、「タリバン」と映るのでしょうね。
しかし、仕方ありません。
<イラクのことはイラク人が決める>ということを認めるのならば、
たとえ否定的状況であっても、認めざるを得ないとも思えます。


すいません、とりとめもなくなってしまいました。
まあ、断片的考察の一部として書き留めておきます。

投稿: 妹之山商店街 | 2006.09.26 21:18

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