「the human bombs」米ABC NIGHTLINE 5/10
「the human bombs」米ABC NIGHTLINE 5/10(NHKBS 2005.5.11(水)放映)
「イラクの米軍がテロの呼び水となっている」(政府高官、軍幹部)
世界中のテロリストをイラクに結集させ、米本土からテロの脅威を一掃する作戦
4月135件:米占領以来最多
SUICIDE BOMBERS
・Young man
・Little training
・Foreign
FROM:
・Saudi Arabia
・Syria
・Mideast & Gulf
「自分を犠牲にすれば家族や祖国の誇りを取り戻せると信じ込ませている」
イラクでは「大義」が切り札です。
イラク全土にビデオやDVDがばら撒かれている
「外国人の犯行と見る報道が多いが、イラクの組織もかかわった可能性も
十分考えられる」(ABC軍事アナリスト:TONY CORDESMAN)
何百人と逮捕・拘束しても、代わりが次々とやって来る。
長い国境から進入するのは簡単
「この20年間で自爆テロ作戦は13回実行され、そのうち7回でテロリストは
政治的大義のために歩み寄りを引き出すことに成功した。
83年平和主義者でもないレーガン大統領がレバノンから米軍を全面撤退させた
それが「自爆テロは効果がある」というメッセージを送ることになった。
大規模な軍の駐留を何年も続けることで米は自爆テロ犯に活力を与えた」
(「勝つ為に死ぬ」の著者ロバート・フェイク氏)
「危険な分子が交じり合っています。イスラム原理主義者やアルカイダの
メンバー、旧バース党員、イラクの原理主義者、アンサール・イスラム等々。
その多くはイラク人でしょう。中でも危険なのは、実は少数派なのですが、
アフガニスタンで訓練を受けたアルカイダのメンバー
イスラム聖戦を本気で信じ込んでいる。
彼らの扱いは非常に難しい。
旧ソ連もアフガニスタンで手を尽くしたと思うが、うまくいかなかった。
イラクを米への効率的な攻撃の足場として勢いづくことができる。
米が採れる最善の策は撤退。
米が撤退すれば武装勢力も攻撃を続ける大きな口実や隠れ蓑を失う。
戦いを続けるのが困難になる」
(ABDEL BARI ATWAN:London Al-Quds Newspaper 編集局長)
「新世代の兵士、ヒーローが生まれている。
我々は怒りの温床を作っている。怒りを示す場を作っている。
シリアの支援を受けている。
シリアの情報当局がいかに国境を管理し、人の流れを自由に操作できるか
イランの情報当局、革命防衛隊の役割を無視することはできません
特にアンサール・イスラムを保護していることは無視できない
(MICHAEL WARE:Time Magazine イラク支局長)
<私の感想>
イラクで自爆テロが急増している。
テロを行っているから、それはテロリストだ。
私はテロを絶対に許せない。
一般市民への被害も増大している。
こんなものがイラクの一般市民の支持を得る筈がない。
一般市民による通報も増えているようだ。
当然だと思う。
アフガニスタンでは旧タリバンの内、ムタワキル元外相を中心とする穏健派は
武装解除に応じ、選挙にも参加し、政権にも協力している。
チェチェンでもゲリラの投降者が増えている。
彼らは、政府側治安部隊として、武装勢力と戦っている。
イラクでも、選挙後、各武装勢力内で、今後の路線を巡って論議が行われて
いる筈だと思う。
少なくとも、穏健な部分は、スンニ派の宗教指導者を通じて、米軍との停戦を
呼びかけている。
条件によれば武装解除にも応じると思う。
更には治安維持部隊の最前線にも立てるとも思う。
新国防相のドレイミ氏は、ファルージャ近郊のドレイミ部族を背景にしている
だろうから、スンニ派武装勢力と交渉できる立場にいると思う。
スンニ派武装勢力も、イラク人をたくさん殺す自爆テロには反対だと思う。
スンニ派武装勢力と交渉し、停戦し、生命を保証するなりして、武装解除、
または、治安部隊として採用し、外国からのテロ組織と戦うということも
可能だと思う。
事実、彼ら自身の提案によると、米軍が停戦に応じれば、アルカイダ系は
排除すると声明しているからだ。
(1995年、ファッルージャのドレイミ族がフセイン政権に反乱を起こし、
鎮圧され、処刑者を150人も出しました)
「ファルージャ 2004年4月」
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