シリア 2012-13
(2013.3)
シリアの内戦、こう着状態の今
http://www.tv-asahi.co.jp/dap/bangumi/hst/news/detail.php?news_id=29110
http://www.youtube.com/watch?v=aDIxfvUDj0Q
シリア戦地報告:医師が自分の血液を…
http://www.youtube.com/watch?v=BJV2AQdjLUg
シリア難民がレバノン山岳地帯に相次ぎ避難
http://jp.reuters.com/video/2013/03/22/?videoId=241798089
困難なシリア人難民の診察
http://jp.reuters.com/video/2013/03/08?videoId=241547097
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(2012)
シリア 戦場と化した街:安田純平
http://www.youtube.com/watch?v=pbdqka5JdBs
http://www.veoh.com/watch/v36031278zYa4MyM6
安田純平が見たシリア内戦
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20120811
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(2012.9)
西谷文和氏のシリア現地報告 2012.9
http://www.youtube.com/watch?v=7hE5d_T048U
2012年9月、シリアに入った西谷文和氏は語る
「民家は無差別に、病院は狙ってピンポイントで破壊しています。
空爆で傷ついた人達が他国へ逃げると
アサドの戦争犯罪を証言する生き証人になるので
生き証人を逃がさないということで、病院とか救急車は破壊しています」
別の病院もピンポイントで破壊されていた。
子供達がロシア製やイラン製の武器を差し出す。
外壁が一見、何ともない家、しかし内部は焼け焦げていた。
木の枠が炭になっていた。
「おそらく焼夷弾の一種、色んな爆弾の実験場になっている。
新型兵器の一種だと思う」
アナダンでは約1000棟のうち約200棟が空爆によって内部が炎上
「一日に百人亡くなっている」
そう言われても想像力が貧困な私にはピンとこない
空爆の煙を見せられても、空爆された建物を見せられても
何かが沸き起こって来るわけでもない
しかし空爆下の一人一人が、現実にはどうなっているか
その具体的な惨状を見せられて
初めて少し内側から沸き起こって来る
アレッポにて
http://www.nowiraq.com/blog/2012/09/post-415.html
昨晩聞いたあの爆音は、地対地ミサイル、ハウワーンというもので、
一晩で22発撃ち込まれたという。そんな話をしていたら、
「俺に着いてこい。爆撃の跡を見せてやる」と1人の兵士。
危なくないか?いや、銃声が止んでいる今、撮影のチャンスかも。
せっかくだ、撮れるものみんな撮ろう。兵士の後ろをついて狭い路地を行く。
大通りに面したところで兵士が立ち止まる。
「サラーサ、イスナー、ワーヒダ(3、2、1)。ゴー」
走り出す兵士の後をついて、大通りの景色を撮る。
通りの中央分離帯のところに大穴。
2日前の空爆によるものだ。モスク周囲の商店街が粉々になっている。
昨晩の22発のうち、1発がここに当たったようだ。
すすだらけの黒くなった商店。2階から煙がまだあがっている。
町の中心部にも大きな空爆跡。一昨日の空爆、一発の爆弾で70人が殺された。
ビルの地下には大きな穴があき、その穴に水道水が溜って池になっている。
穴の中にはベッドの枠、鏡台、時計、食卓など生活用品が水の中に沈んでいる。
アナダンからアレッポに潜入
http://www.nowiraq.com/blog/2012/09/post-414.html
「今日だけで戦車を4台もやっつけたよ。最近はこちらにも(自由シリア側)
新しいロケット弾が入ってくるようになったからね」。
主にカタール、サウジなど湾岸諸国から対戦車砲などが流入しているようだ。
午前2時頃。するとあれほど入ってきたロケット攻撃がピタッとやんだ。
そうか、相手側兵士も眠るんや。戦争とは日常生活の中の非日常。
撃ち疲れて、あるいは「今日はこれぐらいにしといたろ」
みたいな感覚で日々を過ごしているのだ。
アトマ村から激戦地アナダンへ
http://www.nowiraq.com/blog/2012/09/post-413.html
「自由シリア軍」といっても、先日まで普通の農民やサラリーマンだ。
ただシリアは徴兵制があるので、
成人男性はほとんど全て銃の扱いを知ってはいるのだが。
病院が戦車砲で破壊されている。
受付の椅子が転がり、3階建ての建物は無惨にもぺしゃんこになっている。
「ヤツらは学校だろうと病院だろうとおかまいなしだ。
この病院は先週戦車で破壊されたんだ」。同行の兵士が怒りをあらわにする。
兵士の言う通り、小学校の壁にはロケット弾の穴があき、
グラウンドに薬莢が転がっている。
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(2012.4)
西谷文和氏のシリア現地報告 2012.4
http://www.youtube.com/watch?v=vSwxJCZ6wPw
背中を撃たれ、全身を焼かれた人々 トリポリにて
http://www.nowiraq.com/blog/2012/04/post-401.html
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(2012.11)
シリア反政府軍兵士による戦争犯罪 政府軍兵士処刑・非武装の男性を射殺
http://www.youtube.com/watch?v=d6lyUD4eoFU
シリア反体制派が要所制圧、政府軍兵士を「処刑」か
http://www.afpbb.com/article/war-unrest/2910376/9767193
Video shows prisoner being shot dead by Syrian rebels
http://jp.reuters.com/video/2012/11/09/video-shows-prisoner-being-shot-dead-by?videoId=239028161
Syrian rebels 'kill unarmed man'
http://www.aljazeera.com/video/middleeast/2012/11/201211924349834125.html
http://www.youtube.com/watch?v=dX4jzn1UgiA
Video of alleged atrocities in Syria
http://cnn.com/video/?/video/world/2012/11/11/damon-syria-rebel-atrocities.cnn
シリア内戦の現状
http://www.nhk.or.jp/kaisetsu-blog/400/131223.html
第3に、シリア社会の2極分解です。
ダマスカスやアレッポといった大都市の数百万の人口の大半は、
まだ消極的に政権を支持しており、反政府側に合流する気配はありません。
おおざっぱに言って、反政府側を支持する農村部や都市周縁部が、
大都市を包囲する格好になっています。
つまり、反体制派は大都市の住宅地を戦場としながら、
そこでまだ人々の支持を得られないのです。
しばしば、「政府側のアラウィー派と反政府側のスンニー派の対立」という
図式で語られますが、大都市の人口の大半はスンニー派であり、
この図式は当てはまりません。
つまり、これまでにシリアの社会的・経済的なシステムを利用して
一定の生活を築いてきた大都市の人達と、そのシステムからふるい落とされた
農村や郊外の人達・・・この両者の対立関係が、はっきり表れているのです。
政治的自由を認めないシリアの独裁政権を辞めさせて、
民主的な政府にすべきだ、という議論は正しいでしょう。
しかし、それをシリア人の非暴力の市民運動に任せずに、
支援という名の下で暴力的な介入と煽動を行い、
結果的にシリアを破綻国家に追い込むことの意味を、
いま私達はかみしめるべきだと思います。
武闘派イスラーム主義台頭の背景には
http://www.newsweekjapan.jp/column/sakai/2012/11/post-581.php
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兵士であれ、民兵であれ、降伏あるいは拘束され、
非武装で無抵抗であれば、それを殺害することは
明確な犯罪であり、戦争犯罪です。
それが、政府軍兵士であれ、政府側民兵であれ、自由シリア軍であれ。
私は非武装で無抵抗な者を殺害することを肯定することなどできません。
だから非難します。
私のような無力な一市民が批判したところで全く何の意味もありませんが。
まあ、少なくとも私自身の小市民的で、安っぽいヒューマニズムは
守ることができるだけだという、欺瞞性を自覚しつつ、、、
私は自由シリア軍が正義の味方だなどとは思っていません。
既に大手メディアでさえ自由シリア軍による政府軍側市民への暴行・殺傷、
政府軍兵士虐殺等々が何度も報道されています。
日本の大手メディアで鮮明な映像を観るのは、私は初めてです。
(もちろんボカシが入っていますが)
TBSのニュース23ですからね、全国放送です。
日本のフツーのニュース番組です。
私にとっては、さっきまでバラエティとかやってたのに、
突然、虐殺映像が流れると、かなりショックでした。
小市民として日本の日常生活に慣れきっている私には
強烈な“非日常”なのですが、
シリアの人々にとっては、これが“日常”なんですね。
私の個人的な直感を書きます。
何の客観的根拠もないので、
<何故、そう言えるのか、根拠を提示しろ>と言われても
お答えできませんが、、、
丁度同じ日、たったの数十分前に、
NHKBSで、カタールでシリア反体制派が会合を開き、
統一指導部を協議というニュースを聞いたばかりだったので、
余りの偶然の一致に、何かを直感しました。
私の直感では、
シリア反政府勢力内で、イスラム過激派の勢力が
これ以上伸張することを抑えようという“意図”を感じたのです。
まあ、そんなことは、既に大手メディアでも報道されていたことではあります。
つまり、反政府勢力内でヘゲモニー争いが生じていること、
欧米・湾岸諸国・イスラエルにとっては、
イスラム過激派がヘゲモニーを握ることは何としてでも阻止したいということ。
この程度のことは、既にメディアで報道されていることではありますが。
それが、この反政府兵士による虐殺映像の大々的な公開の
背後にあるのだろうなという直感です。
反政府軍側による残虐行為も結構顕著に報道されるようになってきたので
反政府側を支援してきた欧米諸国権力者達は、
反政府軍の残虐行為を非難することによって、
“どうです、私達は反政府側を支援してきましたが、
こんな残虐行為は許しませんよ、だって私達は紳士ですから”
という、自己防衛も直接的な思惑かもしれません。
私のような無力な一小市民には、
国際政治のドス黒いダイナミズムは理解を超えています。
私にとっては、
シリア:パレスチナ難民混迷 内戦で互いに戦闘も
http://megalodon.jp/2012-1110-0047-49/mainichi.jp/select/news/20121110k0000m030093000c.html
こちらのニュースの方がショックです。
レバノン内戦時と同様な事態がシリアのパレスチナ難民にも
生じているのだろうかと。
難民キャンプでの虐殺事件など起きないだろうかと。
まあ既に万単位の死傷者と数百万単位の国内外避難民が生じているのですから、
相対的には“大事件”とも言えないかもしれませんが、、、
イスラエルにとっては、イスラム過激派がヘゲモニーを持つ国と
国境を接するより、アサド政権の方が、かなり“マシ”なのです。
父アサドは米軍と共に湾岸戦争に従軍し、
1973年以降は直接的な脅威ではなくなっていたのです。
ここ数十年は、一種“安定”した関係でもあったのです。
ただ、21世紀に入ってからは、ヒズボラが直接的脅威となります。
ミサイルをイスラエル国内に撃ち込んでくるのですから。
そしてヒズボラの背後には、シリアがおり、イランがいるわけですから、
ヒズボラを弱体化するには、シリアを弱体化する必要があるのです。
イスラエルにとって、
<アサド政権を弱体化させ、且つイスラム過激派にヘゲモニーを握らせない>
これがベストだと私には思われます。
しかし、現実政治のリアリズムにおいて、
そうそう上手くいくかどうかには、不確定要因が多くあります。
とりあえず、シリア反政府軍兵士による虐殺映像の公開は、
イスラエルのベストの意向に沿っていると私には思えます。
それが上手くいくかどうかは、まだ誰にも分からないでしょうが。
私には、実は、そんなことはどうでもよいのです。
私にとっては、一般市民が悲惨な状況に
置かれていることこそが気がかりです。
まあ安っぽいヒューマニズムですけどね、、、
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シリア“解放区”潜入ルポ:遠藤正雄報告
http://www.youtube.com/watch?v=C5luSX9B4SM
http://www.veoh.com/watch/v30932588D9m7PsXc
ジャーナリスト・遠藤正雄が見たシリア“解放区”
http://www.tv-asahi.co.jp/dap/bangumi/hst/news/detail.php?news_id=24008
混迷のシリア 市民が記録した弾圧の実態
http://www.youtube.com/watch?v=YK4HUZX8Wd8
混迷のシリア 市民が記録した弾圧の実態
http://www.nhk.or.jp/worldwave/archives_tonight/onair.html
国連監視団始動、軍病院の負傷兵たちは
http://www.youtube.com/watch?v=HdmW-EhedQs
http://www.veoh.com/watch/v310261457pgabbgR
国連監視団始動、軍病院の負傷兵たちは
http://megalodon.jp/2012-0419-0617-08/news.tbs.co.jp/20120417/newseye/tbs_newseye5006577.html
シリア政府側に半ば招かれるような形で、
府軍の負傷兵らが収容される病院を訪れました。
この兵士は、オマル・スレイマンさん(29)
パトロールを終えバスに乗っていたところ、
反政府武装勢力に待ち伏せされたといいます。
5発の銃弾で骨が砕け大量に出血しましたが、助かりました。
「撃たれたと聞いて不安にかられましたが、
息子が生き延びて神に感謝しています」(スレイマンさんの父)
外国の介入に神経質な政府軍ですが、
スレイマンさんは停戦監視団について肯定的でした。
「監視団が来ることで問題が解決されて、良い結果が出ることを
状況が改善することを願っています」(オマル・スレイマンさん)
特殊部隊にもいたことのある軍の幹部、ハメッド・マンスール大佐。
10日ほど前、車に仕掛けられた爆弾のため左足を失いました。
大佐は、「シリア国内で反体制デモなど起きていない」と断言します。
「これはシリアを陥れる陰謀だ。背後にはアラブ諸国や欧米、トルコ、
特に湾岸諸国、サウジやカタールがいる」(マンスール大佐)
シリア 統治の構図:内藤正典
http://www.nhk.or.jp/kaisetsu-blog/400/117163.html
おそらく、シリアとしては、アナン氏のような
大物が仲裁にのりだすのを待っていたのでしょう。
調停案をなし崩しにしてしまえば、彼の後に、
仲裁を引き受ける大物は、もういません。
そのことを見越して、アナン氏の訪問を受け入れたとも考えられます。
知らん顔をしている限りは安全。
しかし、首を突っ込めば殺される危険に満ちている、
それが当時から今日に至るシリアの社会です。
当時の、ダマスカスでの生活を振り返ると、奇妙なことを感じます。
それは、たとえて言うなら、ライオンの尻尾さえ踏みつけなければ、
危害を加えられないということです。
政権批判をしないかぎり、市民の生活は実に平穏なものでした。
テロが起きていてもバザールには活気があふれていました。
みな、何が「ライオンの尻尾」であるのかをよく知っていたのです。
国際社会は石油資源の豊富なリビアには早々と軍事介入をしましたが、
シリアに対しては、アメリカも口先介入にとどまっています。
シリアがめぼしい資源をもたないこともその理由ですが、それだけではなさそうです。
シリアは反イスラエルの急先鋒といわれてきました。
しかし実際には1973年の第四次中東戦争以降、イスラエルとは戦っていません。
その時、イスラエルはシリアの首都の生命線である
水路の近くをピンポイントで爆撃しました。
首都の水はレバノンとの国境地帯の山から
地下水路をとおってダマスカスに来ています。
それが、生命線であることをイスラエルはよく知っていたのです。
アサド政権はみかけの上でイスラエルに敵対しながら
イスラエルと戦う気はありませんでした。
1990年にイラクがクウェートに侵攻した湾岸危機では、それまで反米を
叫んでいたのに、一瞬にしてアメリカ側につき、多国籍軍に参加しました。
シリアは、冷戦時代には、ソ連と近い関係にありましたが、
ソ連が崩壊するやいなや、いわばパトロンを乗り換えたのです。
しかもその見返りにシリアは隣国レバノンを実効支配することをアメリカに認めさせます。
このしたたかさ。
実利を重んじ、一日にして外交関係を転換してしまう機敏さ、
それが、シリアという国の特徴です。
イスラエルもそれを知っていますから、アサド体制が倒れて、
イスラム色の強い政権ができることを、むしろ恐れているはずです。
既にエジプトやトルコでイスラム色の強い政権が誕生したことで
イスラエルは孤立を深めています。
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次の注目はイエメンと、シリア
湾岸諸国は団結して運動弾圧姿勢を保つ
東京外国語大学・酒井啓子教授に聞く
http://diamond.jp/articles/-/14932
サウディ王政のジレンマ
http://www.newsweekjapan.jp/column/sakai/2011/12/post-425.php
シリア:アサド政権を倒したくない米国
http://www.newsweekjapan.jp/column/sakai/2011/04/post-317.php
リビアとシリア:やっぱり「民主化は欧米の手先」?
http://www.newsweekjapan.jp/column/sakai/2011/03/post-305.php
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ロシア艦隊がシリア入港 アサド政権支持を誇示か
シリアの難民キャンプからパレスチナ人が避難 アマチュア映像が報告
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<参照>
「シリアとレバノン」小山茂樹(東洋経済新報社)
http://ima-ikiteiruhushigi.cocolog-nifty.com/gendaisekai/2005/08/post_4fa0.html
「権威主義・独裁維持のための「多元主義」」バッシャール・アサド政権下のシリア
http://ima-ikiteiruhushigi.cocolog-nifty.com/gendaisekai/2005/07/post_1ead.html
「シリア〝民主化〟への攻防」NHKBS
http://ima-ikiteiruhushigi.cocolog-nifty.com/gendaisekai/2005/07/nhkbs_58ca.html
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