イスラムフォビア : 蔓延する排外主義に抗して
欧州のイスラムフォビア : 内藤正典
http://www.youtube.com/watch?v=2lADDiLBMM0
欧米で噴出する反イスラム感情
http://www.nhk.or.jp/kaisetsu-blog/400/62010.html
20世紀半ばに西欧は戦後復興の安価な労働力を周辺諸国に求めた。
冷戦により「社会主義圏」からは労働力は入って来れない。
そこで地中海沿岸、つまりイスラム圏からと、
英国の場合は旧植民地インド、現在のインド、パキスタン、
バングラディシュからも安価な労働力を求めた。
フランスも植民地ナイジェリア等から労働力を求めた。
その後、人数が増加し、更に家族を呼び寄せることも許可されたため、
更に人員が増加した。
世代を重ね、第二世代、第三世代の若者は、自己のアイデンティティを模索し、
それをイスラムに求める若者が増加した。
内藤正典氏は、欧州の現状を「右傾化とはとらない」
失業率増加への民族排外主義に“乗っかり”
ポピュリストがそれを政治的に利用しているのだと。
労働力不足の折には勧誘し、
不況となり失業率が上がれば排除するというのは、
余りにもご都合主義だ。
日本も全く同様に、
労働力不足の折には海外からの安価な労働力を勧誘し、
不況となり失業率が上げれば排除する。
外国人労働者 派遣切りに抗議 子ども退学相次ぐ / 私たち“使い捨て”ですか~広がる日系人の解雇~
/ ブラジル行き片道切符:“帰国支援事業”という名の“手切れ金”
http://ima-ikiteiruhushigi.cocolog-nifty.com/gendaisekai/2008/12/post-2905.html
外国人労働者を排除し、
同時に自国の労働者も賃金水準を低下させ、
労働環境も劣悪なものとなっていく。
非正規労働者という“階層”が形成されてきた。
そして、正規雇用労働者もまた、賃金、雇用条件がどんどん悪化していった。
これらのことは、同時的、重層的に進行した。
・外国人労働者
・非正規労働者
・正規雇用労働者
まるで、江戸時代の
農民の下にエタ・非人を創設し、
相互に争わせたことを彷彿とさせる。
それを許してしまった労働者側の根拠は、
労働者側に立つと自称してきた諸政党と労働諸組織だ。
特にその指導部だ。
<参照>
排斥されるロマの人々
http://ima-ikiteiruhushigi.cocolog-nifty.com/gendaisekai/2008/06/post_2a5c.html
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トルコ 問い直された「国是」
http://www.youtube.com/watch?v=uSncVLuL_fY
イラン・パレスチナ・アフガン問題で存在感を増す国際政治の“台風の目”
イスラエルのガザ支援船襲撃をエルドアン首相自らが厳しく非難し、
全世界13億人のイスラム教徒に強烈にアピールし、
イスラム世界での“ヒーロー”となり、
ブラジルと組んでイランの低濃縮ウランのトルコへの
国外搬出で合意するという独自政策を打ち出したりと、
21世紀初頭の国際政治場裏でその存在感を増し続けるトルコ。
EU加盟という国家的悲願、
これをEUから理不尽としか思えない仕打ちで拒絶され続け、
後発の東欧諸国が次々とEU加盟を承認されるにおよんで、
ついには、国民の多数の間でも最早EU加盟は国家的悲願ではなくなった。
<世俗派軍部>と<イスラム宗教政党>
この二者の本質的対立がトルコ国家の根幹にあるのだが、
EU加盟という国家戦略の第一義的方向性において両者に対立はなかった。
その限りでは両者の対立はなかったのだが、
EU加盟という国家戦略がその現実性を失うとともに、
トルコは21世紀の“生き残り戦略”を再考せねばならなくなった。
その新たな一つの方向性がイスラムだ。
EUとの経済関係の重要性は当面は減じないのだが、
新たな経済圏としてアラブ・イスラムへの経済進出に、
21世紀での生き残りを策そうとしていると思われる。
その政治的パフォーマンスが実に効果的に演出されたと思う。
イラン問題で、パレスチナ問題で、アフガニスタン問題で、
トルコは、その政治的存在感を増している。
国際政治場裏においては、日本の存在感などほとんど全く感じられないのとは
対照的にトルコはその存在感を増している。
21世紀初頭の国際政治情勢の“台風の目”とも言える
トルコの動向に注視しなければならないと思う。
トルコ 憲法改正案成立へ
http://megalodon.jp/2010-0914-0324-07/www3.nhk.or.jp/news/html/20100913/k10013943851000.html
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