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2006.01.08

「エネルギー獲得最前線」(NHK「世界潮流2006」)

(畑中美樹氏)
「今回の原油価格高騰の最大の特徴は
需要が供給を上回っている訳ではない。
本来経済学的には価格は下がらなくてはならない筈。
需要が構造的に増大している。
供給面で先行きの不安が背景」

(堺屋太一氏)
「第二次石油危機時の諸物価高騰と比べればまだ低い。
90年代が安かったのは、冷戦終結、露の石油供給。
新規開発を余りしなかったツケが今回ってきた。
80年代40000本のリグが、今は24000本。
掘削技術の進歩も一応限界」

(寺島実郎氏)
「投機的要素もある」

(畑中美樹氏)
「市場経済のマイナス面が出ている。
実態と離れた所で構造変化が起きている」

中印の石油需要急増
スーダンの石油の六割は中国へ
アンゴラ、リビア、カザフでも中国企業の油田開発
ユノカル買収

露シベリア油田開発
ブラジル海洋油田開発
カナダ・オイルサンド開発

OPECの余剰生産能力は20年前の十分の一
中東石油の七割は日中韓へ
供給側の震源地と需要側の震源地中国
BRICs

中印もエネルギー多消費社会を通過する構造

タンカーの運搬費用は一日約一千万円
・中東-日本:20日間
・露-日本:30~55日間

中東の原油は硫黄分などの不純物が多いのが特徴
原油精製後の残油が四割
残油を処理する為の巨額な設備投資
(残油脱硫装置)
中東以外の原油に対しては巨額の設備投資が生かされない
中東依存度:67.9%(1987年)→89.5%(現在)

リビア油田鉱区入札:石油資源開発(JAPEX)
「経済性ギリギリの所までいかないと勝てない」
取り分6.8%

イラン・アザデガン油田共同開発


代替エネルギー
天然ガス:露、イラン、カタール上位三国で六割の埋蔵
イラン-パキスタン-インド・パイプライン計画

(堺屋太一氏)
「日本国内でパイプラインと圧力ポンプ基地の立地問題が大変」

原発(堺屋太一氏)
「日本は基準主義、確率論思想が欠如」

再生可能エネルギー

(寺島実郎氏)
「日本の省エネ技術は世界に向けての日本の勝負手になる」
「資源のない日本では技術が資源」
「燃料電池」自動車、住宅用
東京理科大:水から水素を取り出す
青色発行ダイオードの窒化ガリウム

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