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2005.11.27

ダルフール:A DIPLOMAT'S JOURNEY (ABC)

A DIPLOMAT'S JOURNEY (VIDEO 7:37)
http://abcnews.go.com/Video/playerIndex?id=1335844

ダルフールの難民は200万人
「難民キャンプはもはや安全ではありません」
「上品な外交は通用しません」

「カメラの前で、外交官は怒りを露わにしないものですが、
 ゼーリック国務副長官が怒りを爆発させた映像」

ダルフール最大規模の難民キャンプを訪れた記者のレポート
「85000人が暮らす難民キャンプ。
 安全を求めて非難してきた人々にとって、現在ここは安全ではありません。
 前の晩に部族のリーダーが殺害されました。
 別のリーダーは撃たれ、拉致されたようです。
 ある女性は『毎日薪を取りに行くが、レイプされ危険だ』と証言
 それでも女性は薪を集めに行きます。
 お互いに守ろうと集団で出かけます。
 『アラブ系民兵(ジャンジャウィード)と政府の治安部隊が襲っている』と
 人々は主張しています。
 政府は否定していますが、スーダンでアフリカ連合の特使を務める人物は
 政府が嘘をついていると主張しています。(Amb BABA GANA KINGIBE)
『政府軍はこの種の行動を実際とっています』

10月に6700人の部隊を送っているアフリカ連合は、
 『政府軍が武器を持たない難民を襲った』と発表しました。
 スーダン治安部隊による二ヶ月で起きた四つの具体例を明らかにしています。
 『民間人に対して計算された理不尽な破壊行為があった』と指摘しています。

 政府軍と戦っている反政府軍の兵士をこのキャンプで募っている為、
 標的になっていると考える平和維持部隊の関係者もいます。

 この秋、アフリカ連合の平和維持部隊も襲われました。五人が死亡しました。
 援助隊員も襲われ、車輌や物資が盗まれました。
 暴力行為の高まりをうけ、支援物資を届けるのが難しくなっています。

 全て政府側に責任がある訳ではなさそうです。
 反政府勢力もまた政府のセンターや支援団体を襲ってきました。
 『決めつけてはなりません。あらゆる人達に責任があると言えるんですから』
 (Amb BABA GANA KINGIBE)

 ルワンダからの兵力輸送に米軍のC130輸送機を使うようスーダンに圧力
 平和維持部隊は四月の三倍の6700人
 『我々に必要な手段を与えずに人々を守る権限を与えても無駄です』
 (Amb BABA GANA KINGIBE)

 スーダン南部で戦闘が再発する懸念が出ています。
 スーダン南部で今年初めに和平協定が結ばれ、
 200万人が死亡した21年の戦いから立ち直ろうとしています。

 ダルフールの反政府勢力は内部抗争に明け暮れ、
 政府との和平には至っていません。
 ゼーリック副長官は反政府勢力指導者と協議しようとしたものの、
 握手だけに終わってしまいました。
 指導者達はお互いに同席することさえ拒否したのです。

 


 (2005.11.24)アルジャジーラ

「スーダンのバシル大統領はスーダン国民会議党に対し、
 ダルフール地方の問題解決については政府決定に従うよう強く求めました。
 一方スーダンの野党党首らは、ダルフール地方における最終的な解決を求め、
 結集しました。

 スーダンには異なる政治勢力の間に様々な意見や見かたがあり、
 野党党首といえどもダルフール地方の解決に向けて
 必ずしも意見は一致していません。
 野党三党首は、ダルフール地方の解決の為、国力を結集し、
 互に協約を取り交わし、会議を開催することで集まりました。
 サハディ・マハディ・ウンマ党党首です。
 『ダルフール地方の解決というのは、皆が一堂に会して、
 決してお祭りではない、真実と健全さの中で、
 このように協約を取り交わさなければならないのです』

 この地方での紛争の後、初めてダルフール地方の解決が始まったといえます。
 ダルフールはスーダンの数多くの地方の一つであり、広大な地域に野党勢力が
 どこまで力を発揮できるのか、ダルフールが新たな運動の場となっています。

 ハサン・アットラディ国民会議党事務総長です。
 『勝利に拘らず、神が望まれた通りにセンターを作るのではなく、
  統一政府なのか、連邦制なのか、我々はずっと以前からこの問題については
  話し合ってきました。ハルツームの政府が中央集権の形をとるものの、
  今は地方展開させる時間はないのです』

 一方、バシル大統領は与党の集会で政策の方針を和平と平等の枢軸の上に置き
 地方の治安を早期に回復させることが急務であるとしています。
 『全ての人々の治安の回復を願い、ダルフールの人々全ての平安を
  願っています。政府のセンターや事務所を建設するのではなく、
  和平の為の建物を緊急に、安らぎの為に建てることを決定しました』

 これまでダルフール問題は異なる政治勢力の間で取り扱われてきました。
 しかし、スーダンをいかに統治するかという国民感情が問題解決への窓口と
 なるのか、和平の為に関係者の責任が問われています」


<参照>
ダルフール・チャド南東部 (ITN,PBS,Ch4)
http://ima-ikiteiruhushigi.cocolog-nifty.com/gendaisekai/2007/04/itnpbsch4_6ea9.html

「ジェノサイドを止めるのは誰か」スーダン・ダルフール紛争(NHK)
http://ima-ikiteiruhushigi.cocolog-nifty.com/gendaisekai/2005/07/nhk_17a3.html

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» 久しぶりの写真展。 [米倉史隆の写真日記]
たまたま仕事の時間が空いたので、新宿のニコンサロンへ行ってみたところ、「Resistance <ダルフール内戦>」 岡原功祐写真展がやっておりました。去年の11月12月に撮影された写真が展示されておりました。私も去年その3ヶ月前にスーダンとウガンダ国境付近で取材しておりダルフールのニュースはイラクのニュースと同様にBBCやCNNでは毎日のように取り上げられていました。新宿ニコンサロンでは本日で終わりですが、20... [続きを読む]

受信: 2005.12.06 00:06

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