「イラク新政権:周辺諸国への衝撃」NHKBS
NHKBS「きょうの世界」(2005.7.13(水)放映)
・シリア:人口の10%を占める150万人のクルド人
この内20万人にはシリア国籍が与えられていない
クルド語の出版も事実上禁止
2004年3月北部カミスリ、アレッポでクルド人の暴動
2005年6月にもカミスリで暴動
アサド大統領は、無国籍状態のクルド人にシリア国籍を与えることを
検討するよう指示を出した
・バーレーン:人口70万人
立憲君主制:三年前に国王が憲法を公布
女性の参政権、報道の自由拡大
政治主導権は人口の三割に満たないスンニ派が握っている
2005年5月シーア派の大規模な反政府集会
7万人の会員を抱えるシーア派の反政府運動を率いるサリマン師
シスターニ師の本が今年に入り、それまでの4、5倍の売れ行き
街中にはホメイニ師の肖像が溢れる
(改革前にはすぐに秘密警察が飛んで来て、はがしていた)
・サウジアラビア:東部油田地帯のシーア派
<私の感想>
シリア国内のクルド人への取材を許可したこと自体は、肯定的に評価できる。
確かに、シリア政府は、一定の「民主化」を行っているとは思う。
しかし、それが、実質のある改革なのか、それとも実質のないポーズにすぎない
のかは、判定が難しい。
また、確かに改革は行っているのだとしても、現実世界の激動に比して、
改革の速度が余りにも遅いとも言えると思う。
そうすると、やはり批判は噴出してくると思う。
イラクで、民族、宗派の違いを乗り越えて、国作りを進めることができるのか
否かは、イラク一国のみならず、周辺諸国にまで影響を与える。
バーレーンでの反政府集会
NHKBS(2005.5.7(土)放映)
アルジャジーラ(日本時間午前3時放送)
5月6日、バーレーンの首都マナーマで、
2002年の国会議員選挙をボイコットした四つの政治団体の呼びかけで
数千人のデモが行われました。
多数派のシーア派住民が反政府集会
憲法を改正し、国会の立法権限拡大を訴える
バーレーン政府は、デモを組織した団体「反体制憲法会議」は
非合法の団体であると述べ、憲法改正は国会を通して行うべきだと述べました。
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