「密着 北朝鮮経済視察団がゆく」NHKBS
NHKBS(2005.4.6(水)放映)
朴奉珠首相、貿易相、科学工業相など経済担当閣僚など二十人。
訪れたのは
・北京:ビール工場、携帯電話工場
・上海:リニアモーターカー
・瀋陽:元々国営だった製鉄所や機械メーカーを視察
海外の資本や技術を積極的に導入するなど近代化や国際化に力を
入れている工場
北朝鮮の経済建て直しの為に参考になる点はないか、
訪れた先々で熱心に質問をしていました。
・遼寧省:農業科学研究所:穀物脱穀技術の説明
ランの苗木の栽培研究に対しては、
「野菜! 野菜は?」
「温室で栽培すると原価が高くなります」
「...」
急なスケジュールの変更に報道陣が戸惑う場面がありました。
北朝鮮側が突如、研究所の幹部に技術支援を求め、話し合いが長引いた為
瀋陽のガラス製造メーカー:北朝鮮でも工場の建設を進めるメーカー
中朝経済協力の象徴
六日間で三つの都市で八箇所の経済視察
同行取材した塚本記者は、
「確かに熱心さは感じました」
「私はできるだけ朴首相に接近してマイクを向けようとし、警備の人達はそれを
遮ろうとしましたが、朴首相本人は嫌がる素振りをただの一回も見せませんで
した。むしろカメラを意識しながら質問をしているのではないかという印象
すら受けました」
中国としては、
「改革解放の方向に徐々に導くことで経済を安定させた上で、
核開発問題の解決を目指すのが長期戦略」
「自らのより一層の経済成長を実現する為にも、
朝鮮半島情勢の安定が不可欠だからです」
<私の感想>
今更経済改革なんてもう手遅れと言ってしまえば、そうとも言えるとも思うの
ですが、(今までも多くの取り組みがあり、それがことごとく失敗してきたのは
何故なのかという問題)
まあ、金政権が崩壊した後の北朝鮮を立て直す経済実務官僚を教育しておく
という意味では、無意味ではないかもしれないとも思えなくはないです。
金政権の延命にプラスに働くのなら問題ですが、こういう実務視察が
即効性のものとも思えません。
むしろ、日本の取材陣の同行を許し、当然制限があるとはいえ、それなりの
密着取材を許したという点の方が、画期的ということなのかもしれません。
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