「米団体がヒズボラ、ハマスと会合」アルジャジーラ
米民間団体とハマス・ヒズボラが会合
アルジャジーラ(NHKBS 2005.3.22(火)放映)
レバノンのベイルートで米政策決定にも影響力を持つとされる民間団体の代表と
ハマス・ヒズボラなどのイスラム過激派幹部との会合が開かれました。
ハマス、ヒズボラの幹部がこのような会合に参加するのは初めてです。
前例のない会合は、ベイルートのひっそりとしたスポーツクラブで開かれ
ました。
米政府がテロリストと認定するハマス、ヒズボラの幹部と欧米の代表者、
特にホワイトハウスをはじめとする米政治に影響力を持った人物が会合を
持ったのです。
ハマスのアブ・マルズーク政治局員は、
「この人達はアラブ・イスラエル紛争についての私達の考え方、目的などを
我々の口から直接聞きたいということです。確かに前例のない集まりです」
つまり彼らは、アラブとイスラエルの問題についてのイスラム過激派の
考え方を調査する為に来たんです。
彼らは彼らの資格が非公式、民間であるということに拘っており、
紛争解決の為のフォーラムという米民間団体のメンバーとして参加していますが
この団体は、政策決定に強い影響力を持つ人々が参加していることで知られて
います。
今後、武装闘争を放棄して、政治勢力として活動するつもりがあるかについて
も意見が交わされた可能性があります。
<私の感想>
ハマスは、ガザの地方選の圧勝を受け、7月の自治評議会選挙にもうってでる
ことを表明し、更にはPLOそのものにも参加を表明しています。
武装闘争を放棄した訳ではありませんが、議会を通しての改革という路線への
ウェイトを強めていると思います。
私は、このこと自体は肯定的に評価しています。
ヒズボラは、ハマスとよく似たモメントも多いと思っています。
つまり、武装部門を持ちつつも、一般住民への手厚い医療・教育・福祉活動を
行っており、その為、一般住民に強い支持を得ているという側面です。
また、ヒズボラは、議会に11議席を持っており、次回の選挙では、躍進が予想
されています。
ヒズボラも、ハマスと同じように、議会選挙路線へのウェイト比重を移して
いくという方向に向かうのならば、それはとりあえず肯定的に評価できるのでは
ないかと思っています。
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