「北朝鮮体制異変の真相:最新映像から見えた金正日政権の〝動揺〟」
「北朝鮮体制異変の真相:最新映像から見えた金正日政権の〝動揺〟」
サンデープロジェクト(2005.2.20(日)放映)
・「北朝鮮に反体制組織は10以上ある」都希侖NGO事務局長
・張成沢氏(ナンバー2?)粛清
・清津の市場には、商品が増えている(中国製)
3年前の新経済政策(個人の商行為を認める)以降、急激なインフレ
米1㎏:約40ウォン(3年前)→800ウォン(一時は1500ウォン)
ある脱北者は、
「正直な仕事だけをしている者は生活が苦しい」
「役人と組み麻薬などの商売をする者はいい生活をしている」
アジアプレスの石丸次郎氏は、
「アンフェアで原始的な野放しの市場経済」
「『勝ち組』は元手のある人や軍や党機関を動かす権力がある人」
これまで中国ルートなどで日本へ密輸していた覚醒剤が、中国の取り締まりの
強化でダブつき、国内の特権階級に出回るようになったという。
「軍の秘密警察組織が試しに国内で販売したら『勝ち組』中心に爆発的に売れた
自国民に覚醒剤を売って、中毒を増やすということはこれまでやれなかった
禁じ手」(李英和氏)
・1989年のチャウシェスク処刑に驚愕、その教訓化が95年からの「先軍政治」
「新経済政策以外の道がなかった。行き詰まりの象徴」
(元韓国統一部長官康仁徳氏)
・北朝鮮茂山群(1400キロの中朝国境で最も脱北者が多い所)
この冬脱北者の数が激減。脱北の取り締まり強化
茂山群で脱北者23人が大衆の前で裁判を受けた
この23人の内、韓国を目指した者は懲役10年の刑
・海外流入情報の厳罰化
ある脱北者は、
「取り締まりの目的はビデオデッキと退廃的なVTRの没収だ」
「去年12月20日反社会主義打倒闘争が始まった」
「ビデオデッキとVTRを取り締まり、退廃的な物の流入を阻止するためだ」
韓国で放映されているテレビドラマの海賊コピーが、中国に住む朝鮮族の間で
出回り、更にそれが中朝国境を越え、北朝鮮に流入。
中国でDVDが普及し始めた影響で、ダブついたビデオデッキが、安値で北朝鮮
へ流入し始めたことで、韓国ドラマを密かに見る北朝鮮市民が急増
そうした韓国ドラマを見て、脱北を決意した人もいる
喜び組の女性の自伝をドラマ化したもの
「つつじの花が咲く時まで」(韓国KBS制作1998年)
「最初見た時、テレビが嘘なのか、自分が受けた教育が嘘なのか分からなく
なった」
韓国ビデオの流入を深刻に受け止めた北朝鮮は、
去年4月に改正された北朝鮮刑法
8章161条→9章303条に増加
・第262条:淫売罪
グループセックスには5年以上10年以下の労働教化刑
・第193条:退廃的な文化搬入流布罪
労働鍛錬刑(2年以下)~労働教化刑(4年以下)
朝鮮日報記者は、
「口にするのもためらうような内容を法の条項に具体的に入れたということは、
北朝鮮社会全般に淫乱で腐敗した行為が広がっていることを証明」
「取り締まる社会安全省や保衛部の人間が、韓国のビデオが好きなので、
押収しても、そのビデオを燃やさず、それが広がっていく」
「ビデオが歪んだ個人崇拝を崩す効果があるので、影響力が強い」
「テレビドラマ一つで北朝鮮の体制が崩壊することもありえる」
「社会主義的生活様式に合わせ、髪型を変えよう」(朝鮮中央テレビ1月31日)
去年10月、米連邦議会が「北朝鮮人権法」全会一致で可決
・脱北者の保護と受け入れ
・脱北支援団体の活動援助
・北朝鮮向けラジオ放送の支援増強
米国ラジオ局「ラジオ・フリー・アジア」(ワシントンDC)は、
毎日4時間の放送から12時間まで増やすことが可能になった。
「北朝鮮のエリート層、軍幹部、学生が我々の優先ターゲット」
「北朝鮮国民の35%が海外のラジオ放送を聞いたことがあるという調査も
あります」
(ラジオ・フリー・アジア:アン・ジェフン朝鮮語課長)
東洋学園大学の朱建栄氏は、
「北が核を持つと韓国、日本、台湾も核開発にいく、それは中国が一番望んで
いないこと」
「中国は六者協議という枠組みの維持と核を認めないという線で進める」
「国連安保理では、中国は「拒否権を使えない」と伝えているはず」
微妙な状態にある中朝関係を更に悪化させる危険を冒してまで、核保有宣言を
行ったのか?
現役の北朝鮮人民軍、国境警備隊中隊長は、
「明後日は旧正月だが、酒も煙草も食べ物も何もない」
「軍内部で気の合う将校同士が集まると、『この国はもう終わりだ。希望がない
』と不満を言い合っている」
中国の携帯電話が2万台既に入っている。
更に支援団体が無料同然の値段で流入させている。
米は中国に、北の体制はそのままでいいが、首脳部を変えろと要求している。
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント