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2006.03.03

「バロチスタン解放軍」

http://www.veoh.com/videos/v14153267HZKpTWKq

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「パキスタン南西部のバロチスタン州
面積はパキスタン国土の半分近く、人口は全人口のわずか5%
住民のほとんどはバローチ語を話すバローチ人。
バロチスタン州はパキスタンの中でも開発が進んでいない貧しい地域
伝統的な部族社会
金、銅、天然ガスという天然資源が豊富に存在
パキスタンが受給している天然ガスの三分の一を産出
地元では、天然資源が搾取され、恩恵を受けていないと反発

NHKイスラマバード支局の太勇次郎記者の取材
「乾燥した荒野が延々と続くバロチスタン州
バロチスタン州東部の街スイ
砂漠地帯のこの街には巨大な天然ガスの供給施設があります。
この施設からはパキスタンの主要な都市に向けて、
天然ガスが送り出されています。
ここはいわばエネルギーの心臓部です。
1950年代、外国からの投資を呼び込んで、開発が進められました。
政府はバロチスタンで産出される天然ガスを
他地域の天然ガスの値段の五分の一という安い値段で買い取っています。
こうした政府の対応にバロチスタン解放軍は抵抗を強めています。
パイプラインへの攻撃も相次いでいます。
施設周辺は24時間監視体制、戦車も配備され臨戦態勢

スイから北に車で二時間、政府に対して
住民が抵抗を続ける町の一つデラ・ブグティに向かいました。
その途中、家財道具を積んだ車に何台も出くわしました。
町から脱出してきた人達です。
町ではバロチスタン解放軍に対する
政府軍の掃討作戦が続いているといいます。
『町では爆撃が続いていて逃げるしかないんです』
町に着くと、政府軍の砲撃で破壊された建物が目に付きました。
掃討作戦でこの町だけで三か月間に75人が死亡しました。
町はすっかり荒廃し、開いている商店もほとんどありません。
町に残った住民達は貧しい町に軍事力を使う
政府の強硬手段に怒りを募らせています。
『政府はこんなミサイルで攻撃してくるんだ』
住民達は町を守る為、銃で武装していました。
中には子供達の姿もありました。
しかし住民達は自衛の為に武器を持っているだけだと主張し、
バロチスタン解放軍であることは否定しています。
町には至る所に小さな防空壕が掘られていました。
住民達は政府に対して徹底抗戦の構えです。
この町を実質的に支配するアクバル・ブグティ氏は
この日、メディアを集めて、改めて政府を厳しく非難しました。
『政府はバロチスタンから富を搾取したいだけだ。
 我々は自分達の権利を守る為に戦う』

一方、政府軍は町を取り囲むように配置についています。
バローチ人全体を刺激しないよう、正規軍ではない、
軽武装の治安部隊の兵士を前面に出しています。
政府軍はバロチスタン解放軍から押収した武器の数々を見せて、
解放軍の脅威をアピールすると共に、掃討作戦の正当性を主張。
掃討作戦は一層強化していくべきだと語りました。
『今町にいる人のほとんどは武装組織のメンバーです。
 既に一般市民は町から逃げ出しています。
 武装組織の掃討こそが地域を安定化させる唯一の方法です』(治安部隊幹部)

町の中心地から更に郊外に向かう途中、
自動小銃やロケット砲で武装した覆面の集団に車を止められました。
バロチスタン解放軍の兵士達でした。
彼らは砂漠地帯に身を隠していたのです。
『我々は開発など望んでいない。政府の奴隷にはならない』
『我々は死ぬまで政府軍と戦い続ける覚悟だ』

これまで長い間、バロチスタン州の地元住民達が
軽視されてきたことが強い不満の背景にあります。
例えば、バロチスタン州政府の主要なポストには
バローチ人はごく僅かで、多民族の出身者が多く選ばれています。
バロチスタン州の主な開発は中央政府が直接管理・運営をしている為、
地元の意見が反映されにくい仕組みになっています。
こうした様々な要因が地元部族達の不満に繋がっています。
また、バロチスタン州一体はサルダールと呼ばれる
封建的な部族制度が根付いていて、
中央政府はこの制度がバロチスタン州の発展を妨げているとして
部族長の影響力を弱めようとしています。
実はこうした中央政府の狙いが伝統的な部族社会を維持しようとする
地元部族達の反発を一層強めるという悪循環に陥っています。

『バローチ人はパキスタン国民です。私は彼らと常に一緒です。
 バローチ人が問題ではないのです』(ムシャラフ大統領)

これまでの所、アルカイダやタリバンとの
明確な連携の証拠は見つかっていません。
ただ、バロチスタン解放軍が使用している武器は
アフガニスタンから密輸されていることが分かっています。
バロチスタン解放軍とイスラム過激派組織は、
ムシャラフ政権という共通の敵を相手にしている訳ですから、
繋がりを指摘する声もあります」

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