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2005.09.30

「アフガニスタン議会選挙とその未来」NHK視点論点

(2005.9.28(水))

・人民議会:定数249議席(任期5年)女性議員68
・州評議会:総数420議席(任期4年)女性議員105

 開票終了は一ヵ月後、
その更に一ヵ月後には、
・長老議会を選任:国民の直接選挙によるのではなく
 ・州評議会から互選で三分の一の34議席(任期4年)
 ・地区評議会から互選で三分の一の34議席(任期3年)
 ・大統領の任命で三分の一の34議席(任期5年)

軍閥は武装解除しない限り、選挙に立候補できない仕組みだったが、
約5800名の立候補者の内、武装集団との関係が問題視されたのは
二十数名に過ぎず、名の知られた現役の軍閥指導者達は立候補を許される。
これに失望し、投票を思い止まった有権者も多かったようです。

この選挙では、政党の役割を制限する投票方式となった為、
人口の集中する首都カブールでは、390人もの立候補者が乱立しました。
その為、立候補者と有権者の双方にとって負担の大きい選挙となりました。

政党の役割を認めなかった為、これまで民主主義の定着の為に活動してきた
はずの政治政党の存在意義までが不透明になってしまいました。

カブールの390人の顔写真から、意中の人を探し出すのは、至難の業で、
ニュース解説者は、無理だったと語りました。

このように面倒の多い選挙制度は、有権者の投票意欲を削いでしまっています。
余りにも選択肢が多く、政府の政策に対する候補者の立場も明らかでない中、
誰を選んでいいのか分からなくなり、ここでも投票に行かなかった人が出た
ようです。

有権者の間では、議会の機能が理解できていない様子でした。

特に、昨年の大統領選挙の時のように、女性の活発な参加は見られませんでした。

関心の低下は、この一年余り、政治環境の中で培われたものであると言えます。

政府は相変わらず機能が停滞しており、改革も進みません。
一方で汚職にまつわる話がたくさん出てきています。
その為に国民の信頼が低下していることは明らかです。
期待を寄せてきた復興事業でもこの一年間に目立った変化は見られません。
カルザイ政権の執行能力に対して疑問を感じるようになり、
政治不信が広がっている。
これもまた投票意欲を低下させたことでしょう。
現実に対する幻滅によってもたらされた投票率の低下は、
組織力のある軍閥候補などが優位に立つ格好の環境を提供します。

12月19日に召集される新国会が、
このような背景を持つ議員に支配されることになったとしても驚くに値しません。
当然、そのような国会が、政府と対決姿勢を強め、
政策実施の足かせとなることも予想されます。


・アフガニスタン国内で生産される阿片は世界の生産量の87%を占める
・内戦中に発生した人権侵害や人道に対する罪も裁かれていません。


 満四年を迎える対テロ戦争

 問題は片付くどころか、山積みとなって残ったままです

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